- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412889
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
1巻から遡ることおよそ60年前のはじめ食堂のはじまりの物語
最高に美味しくて、人情味あふれる下町の洋食屋物語
帝都ホテルの副料理長だった孝蔵と一子のなれそめも語られる
日本が戦後の復興を遂げ、世界と肩を並べようとする昭和40年代、東京オリンピック、新幹線の開通、高速道路や高層ビルの建設、ビートルズの来日・・・昭和の香りがいっぱいで、映画『三丁目の夕日』を思い浮かべながら読んだ
折につけ、昭和のあの頃が懐かしく思い出されるのは、私が年をとったせいだろうか
読み終えるまで、とてもすてきな時間を過ごすことができた
〜余談〜
1ページ目を開くなり、出来立てのベシャメルソースの香り
ベシャメルソースってなんだっけ?と考えながら読んでいると、ホワイトソースのことを言うんだって!
さらに、孝蔵さんのベシャメルソースの作り方の斬新なこと! へえ、そんなやり方でダマにならないんだ!と驚かされる
はじめ食堂のコンソメスープもメンチカツもビフテキも
どれもこれも食べてみたーい
お腹の虫が鳴きっぱなし -
『食堂のおばちゃん』の続編。
といっても、時間はさかのぼり、孝蔵と一子の若かりし頃。
和気あいあいとしたあたたかさ。
下町の人情。
ほっこりしたり、じーんときたり。
昭和の古き良き世界がひろがる。
孝蔵の料理の魅力もたっぷり。
こんな素敵なお店が近くにあったら、と思う。 -
あっ、続きだ!と思ったら違った。「食堂のおばちゃん」の前の話だった。
素敵な話だったな~
料理はもちろんだけど、孝蔵さんと一子さんの夫婦が素敵。
場所と時代も設定がいいですね。
安心して読める本でした。 -
下町の人情話としてもモチロン面白いけれど、大鵬が負けたりウルトラマンが流行ったり郵便番号の制度ができたりする戦後の日本の様子が一般の人目線で描かれているのが興味深かった。
over70歳くらいの人が読むと懐かしいのかな。 -
大人気の食堂のおばちゃんシリーズの過去の物語。元帝国ホテルの副料理長孝蔵と妻一子が下町で街の洋食店を開業。
地元に愛される洋食店となった店とお客さんとのエピソードが短編の連作となっている。
読みやすくてあったかいエピソードが詰まっていて楽しく読めた。 -
高度成長期の東京、はじめ食堂のはじめ物語です。先日亡くなった平岩弓枝さんの昭和ドラマのような懐かしさ! 若き日の孝蔵さん一子さん夫婦が作る素敵な料理、素晴らしいですね!