ひみつストレンジャー

  • 角川春樹事務所
4.32
  • (19)
  • (13)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 326
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758414418

作品紹介・あらすじ

草野マサムネ×junaida
歌画本『ひみつストレンジャー』


スピッツ17thアルバム『ひみつスタジオ』13曲全歌詞から浮かび上がる13編の絵物語


ジュナイダさんは画家だけどバンドマンのような方で、
違う個性のミュージシャンがセッションする時のワクワク感がありました。
スピッツの歌詞から導き出された、新しい世界を旅していただけると思います!
草野マサムネ



絵筆で草野さんの詞を奏でたい。物語でスピッツを鳴り響かせたい。
僕の内なるロック少年がそうささやいたんです。
junaida

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スピッツのアルバム「ひみつスタジオ」を同時購入して聴きながら読む。junaidaさんの描く、ファンタジックなキャラクターがてんこ盛り。意外だったのはきちんとコマ割りがされていて、一見するとマンガのような造りになっている事。彩色してあるページもあるけれどそれは極少数。基本的には"鉛筆で陰影まで書き込んで作ったマンガ"。この絵の構成力が凄い。さすがjunaidaさん。圧巻。鉛筆画なのに。コミック版「ナウシカ」を想起させられた。junaidaさんには宮沢賢治作品のイメージ画集もあるけど、この方式で一冊作ってくれないかなぁ。(個人的には「ペンネンネンネンネン•ネネムの伝記」を希望)

    …ところで、実は、スピッツへの思い入れはさほど強くない。それでも、草野マサムネさんのメロディメーカーとしての素晴らしさ、四人組バンドとしての一体感は好き。
    それと、担任した子どもたちが『卒業生を送る会』の最後に「チェリー」の合唱をして卒業して行った事と、卒業学年を次に担任した時は、私へのお礼にと「ロビンソン」を合唱してくれた思い出は宝物。あ、滅茶苦茶思い入れあるわ…。

  • 歌画本というものを初めて手にしました。
    スピッツのアルバム、ひみつスタジオを聴きながら見ました。
    junaidaさんの描く世界とスピッツの音楽に引き込まれました。芸術同士の融合ですね。1+1=100くらいになってます。
    MVを見ているようでもあるのですが、歌詞をしっかり見れるのでMVよりずっと楽しめました。
    こういう楽しみ方ができるなんて…すごく素敵です。

  • ぜひとも、スピッツのひみつスタジオを聴きながらこの本を開いてください!

    草野マサムネさんの歌と、junaidaさんの絵、物語が絶妙にマッチしていて新しい音楽の楽しみかたができます

    音楽と絵物語
    ワクワクしながらページを捲る楽しさが待っていますよ!

  • ジュナイダさんの絵、世界観好きすぎる。ダークなのに優しくて、おばけも子どもも愛おしくて見入ってしまう。もっと絵本集めたい…

  • 買ったものの読まずにベッドの脇に置いてあった。
    辛いことがあって眠れない夜に思い立って開き、アルバムを流しながらページをめくってみた。

    1曲目の「i-O」でいきなり大号泣。涙で見えずいったん曲中断。
    「大好物」は最後の展開に目からウロコ。
    「さびしくなかった」で吹き出しの様子が変わってもう一段引き込まれる。
    「讃歌」は「今は言える永遠だと」の解釈が好き。いつか私にも永遠だと言えるものができるのかな。
    「めぐりめぐって」で全てが一つにまとまる。

    なんだか眠れそうな気がする。

    • すさん
      この後無事眠れたのでした。
      この後無事眠れたのでした。
      2023/06/13
  • どこかの世界のかわいいお話、だけではないところが草野さんの世界観とリンクして、短編映画を立て続けに観たような気持ちに。もっと詳細に観たい気がするけど、これはこれで完成なんだと思うとじっくり何度も広げたくなる。

  • こちらは漫画と絵本を良いところ取りしている作品と言いましょうか、絵本作家のjunaidaさんが、スピッツさんの2023年の新譜『ひみつスタジオ』に収録されている13曲を作画化している作品です
    話の中のテキストは、各曲の歌詞を全て登場キャラクターの台詞として落とし込まれているという、異色のコラボ作品なのです
    junaidaさんの水彩と鉛筆の絵柄が素晴らしく、楽曲に組み合っており、曲を聴きながら読むと、歌も絵も台詞も声も馴染んで染み渡るように、1枚のアルバムを新感覚で堪能ができます
    各話の感想を少しずつ記入します

    『i-O(修理のうた)』 
    ロボットと女の子と思い出と旅路のお話 直球に感動する、いい話

    『跳べ』
    翔ぶことに憧れすぎる小さなモンスターのお話、助言してくれるカラスがかわいい

    『大好物』
    どろどろに溶けたショートケーキのような家に住んでいた、ダルマみたいな小さな生き物を連れ出した女の子が旅をするなかで、どんどんダルマが大きく膨らんでいき、ついには何もかも飲み込み尽くしてしまう…という壮大なホラーのようでもありつつ、世界創成と輪廻のお話です 好きです

    『美しい鰭』
    音楽を奏でる海賊船のヴァイオリン弾きの少年が、美しい海妖に出会う話 セッションシーンが可愛い

    『さびしくなかった』
    ボタンの目をもつぬいぐるみのウサギと、忠実で凛々しいロバと共に旅をする少年の話 
    歌詞の「うまれかわる」のシーンが直球の絵力が強くていい そしてロバがすごく素敵

    『オバケのロックバンド』
    ど直球にオバケのロックバンドのビートが響くお話
    「忙しけりゃ忘れてもいいから」
    「君に聴かせるためだけに」
    の歌詞が突き刺さってくる、泣く

    『手鞠』
    自分探しをする犬がバスに乗って旅をするけど、何かかんやと自己を肯定できるお話 手鞠の演出が大胆

    『未来未来』
    宇宙の果てで一体のロボットが、でかいことを成し遂げる話 junaidaさんの機械の描写に偏執狂みを感じる

    『紫の夜を越えて』
    好きな曲なので、どんな漫画となるのかドキドキで見たらすごくファンタジーだった SFだと思ってたけど、もちろんこれはこれでめっちゃいい
    惑星は彼方の宇宙でもあり、自分のこころそのものでもあるというような作品 別の曲にもあった輪廻や世界創成のイメージも含まれていてたまらなくよい

    『Sandie』
    とっても直球の、冒険ロードムービー
    「桃のようなカタチのまんま」の子がめっちゃ頼もしくてほっこり 「新宿のような魔境」をほんとに魔境に描いててすごい

    『ときめきpart1』
    この曲でこんなモチーフにするとは! と意外性の一番高い話 junaidaさんは感性が多分小学生

    『賛歌』
    ピアノ弾きのおじいさんが大切な存在を思い出しながら、歌い奏でる話 「ラララ ラララ」のシーンが美しく悲しい もう居ない存在を思っているように見えるから

    『めぐりめぐって』
    これまでの12編の登場キャラクターが、また登場してそれぞれの物語を振り返りながら、それぞれの物語が巡り会っていたとも読める、カーテンコールのように賑やかなお話


    ちなみにこちらの作品は、ほぼ日刊イトイ新聞で見つけて購入しました
    お互いに憧れの存在だった、という問答が熱い記事です
    https://www.1101.com/n/s/masamunekusano_junaida/index.html

  • MVに似た、でも全然違う
    音楽と物語

    実際にスピッツの曲と一緒にコマを送ると、なんだか映像が浮かんでくる
    間奏のところではひとつのコマに吸い込まれて味わい深くなる

    Junaida漫画も描けるのか

    コマ割りの線の柔らかさにもすごく惹かれた
    コマとコマの行間に想像が膨らむ

  • 『ひみつスタジオ』を聴きながら。スピッツの世界を新たなメガネを通して観た。新たな解釈もできて面白かったし、可愛いキャラクターに涙を浮かべてしまった。

  • junaidaって漫画も描けるんだ!やっぱりかわいい。
    junaida展で、ささーっと読ませてもらった。
    スピッツの歌を聴きながらじっくり読んでみたい。

全21件中 1 - 10件を表示

junaidaの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×