富くじ始末―千両役者捕物帖 (ハルキ文庫 は 10-4 時代小説文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758437318

感想・レビュー・書評

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  • 例によって、日付は適当。
    今回、亥蔵親分が序盤から強制退去させられてしまいます。
    富くじを扱っている寺でうごめく悪事を暴くため、千代丸たちは芝居を行います。
    そこに中野播磨守を陥れたい黒鍬組の思惑も重なり…。
    いよいよ水戸家すらも強請の対象になり、藤本勘太郎一座も大暴れ。
    相変わらずすんなり読める一冊でした。

  • 千両役者捕物帖シリーズ、4作目。

    気が弱いながらも、一生懸命に同心役をこなしていく千代丸が、だんだん格好よく見えてきた。一座の面々のフォローもいい感じ。今回は本来の役者稼業も久々に見られて、らしい作品になってた。ラスボスはやっぱり中野播磨守なのかなぁと思いつつも、お千代ら黒鍬組の善悪が計りかねて、先がなかなか読み切れない。続きに期待。

  • 第四弾
    水戸家を陥れる小悪党のお城坊主
    上手く陰謀を暴く女形、これまた最後のどんでん返し

  • 千代丸は、主人を探して水戸からやって来た末吉を助ける。當仙寺の富くじで水戸家が稼いでいることを察知した親方はゆすりの種を探るため寺で芝居興行を行なう。勘違いの連鎖など大富豪同心のような感じになってきたが、こちらはコミカル色は薄くて複雑でミステリアスな展開となってきた。幕府中枢部に話が及んできたし、未だに黒鍬組の実態も桜山家も謎だらけ。勘太郎一座のコミカル色は薄れてきたが、千代丸の心の内とは正反対な天才的な憑依型演技に面白さが増してきた。蘊蓄やストーリーは楽しく、謎を引きずるラストで次が気になる。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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