親王殿下のパティシエール(3) 紫禁城のフランス人 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.62
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本棚登録 : 162
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758443722

作品紹介・あらすじ

大清帝国第十七皇子・愛新覚羅永璘お抱えの糕點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。
だが、男ばかりの厨房で疎まれ、マリーはひとり別の場所でお菓子修業をすることに。
それでも清の料理を学び、腕を上げたいマリーは、厨房に戻るべく、お妃様から認めてもらうため紫禁城へ!
更に主人・永璘の秘密も明らかになってきて……。
クロワッサンにマカロン、お菓子の家まで⁉ 豪華絢爛、美食礼賛の第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • この時代、海外で女性が仕事をすることは難しい。アメリカですら、女性の権利が認められたのは日本より後なのだから。
    宗教、身分、思想の違い。
    マリーはよく頑張っているよ。

  • 背景や顔色を読んで発言しないといけないのはしんどいし、面倒くさいと思ってしまう。結局なぜ絵を描くことを禁じられたのか。ここまで引っ張られると、しょうもない理由だとがっかりしてしまう。

  • 清国の風土についても詳細に描かれていて面白い。

  • 恋愛関係のないところがすきなシリーズですね。

  • マリーが厨房の人々に受け入れられるようになるためのあれこれ、その為の見事なお菓子ピエスモンテやマカロン、美味しそう。永璘にも何か謎がありそうで気になる。

  • お部屋様にはならんのか

  • キッパリ断れるのは未だ若いからかな。

  • あらまぁ、良かったね、と素直に言える終わりでした。

    マリーの視野が少し開け、周りも支えてくれる人も増える。
    やっぱり歩み寄りだよね

    2021.8.24
    114

  • 巻末に3巻までに出てきたお菓子と修道士の名前一覧があったのはありがたい。
    永璘がヨーロッパに行った目的は解明されたが、絵を描くことを禁じられた秘密はまだわからず。
    何か大きな事案が隠れていそう。
    マリーの母たちは信仰のためにフランスへ渡ったがただの庶民ではなかった。
    そのことは清国の皇子の元では深刻な問題にはなるが、同時に妃となることも可能な身分らしく…。
    そういえば中国は地域によって言語が異なるのだった。永璘とマリーの会話が成り立っていた意味に思い至っていなかった。
    甘いお菓子がたくさん出てくるお仕事小説+シンデレラロマンスと思いきや、重い歴史のうねりが絡んできそうなのがこの作者ならでは。
    波乱な歴史の流れに飲み込まれそうだし、二人の関係が変化しているのも気になるし続きが楽しみだ。
    それにしても、食事中も庶民に公開されるフランスの王族も大変だな。

  • 美味しいお菓子を作った人も食べた人も幸せになる時間がいいね。跡継ぎのことを考えるとお気楽ではいられないかもしれないけれど……

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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