- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758445153
作品紹介・あらすじ
一条帝の即位により摂関家の一員となった藤原道長は、その権威を後ろ盾に、大学寮試験への介入、藤原公任との井戸水争いや女遊びと、宮中に揉め事を次々と起こす。
憂慮した晴明と実資、それに友人である源頼光の忠告にも道長は耳を貸さない。
そんな中、藤原家一族の中で無能者扱いされている顕光の思わぬ妬みから、宮中に呪の連鎖が始まってしまう。
鬼に憑かれた顕光は、京を闇に陥れる恐るべき存在へと変貌してしまう……。
大好評シリーズ第三弾。
感想・レビュー・書評
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次作に続く終わり方が良い。
道満はやはり生きていたのか。次も楽しみだなぁ。
劣等感や嫉妬心が鬼を呼び、心を壊していくんだなぁと。 -
面白かった。
シリーズ3作目。安倍晴明と実資の友情も深まり相棒という形をなしてきている。
今回は藤原一族で無能者扱いされる者「顕光」が出てくる作品。怨霊との対決の中で、新たな十二神将天空と太じょうが登場。
この作品のいい所は、実資から晴明への友情が描かれているだけでなく、晴明もまた実資への友情を感じそれが描かれているところ。安倍晴明が出てくる作品は、その有能さ上にバディキャラが晴明の元に相談事を持ってくるケースが多く、そちらから晴明への思いだったり友情は描かれるが逆は案外明言されているものが少ない。
そんな中で今巻はそこが登場する熱い展開だった。 -
前巻と比べたら展開が自分好みではなかった。晴明と実資、特に実資や道長中心の話は面白いと思ったのですが…怨霊というか陰陽師ものに傾くと、途端中々頭に入って来ないのは何故だろう?
次どうするか。 -
何をしてもうまくいかず先が見込めない顕光。若くして出世する道長。顕光の妬みが鬼を招く。
執着心が人を鬼に変える。
平安京には、晴明がいて、鬼を払ってくれるが、現代にも、執着心に囚われた鬼を払ってくれる晴明がいて欲しい。