ネーミングの言語学: ハリー・ポッターからドラゴンボールまで (開拓社言語・文化選書 8)

著者 :
  • (株)開拓社
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本棚登録 : 73
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758925082

作品紹介・あらすじ

本書は人名(キャラクター名、芸名、愛称)や会社名などのネーミングに言語構造・規則がどのように関わっているかを考察した本である。ハリー・ポッターやドラゴンボールといった人気の小説・漫画や、日常的な言い間違い、赤ちゃん言葉などから具体的な例を引いて、日英語のリズムや音節構造を解説した。

感想・レビュー・書評

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  • 知ってたからこそ発見が少ない点もあったが、知らなかったらすげーとなったと思う

  • ☆を5つにしたが、注意してほしい。
    英日対照で語られている部分が多く、この本を読もうとする人はそこがお好みにあうか一考してからが良いと思う。

    英語がお好きでかつ言語学がお好きであれば、良書です。
    特に第四章「語順とリズム」は英文法の疑問をいくつか解消してくれたし、将来の英作文と発話に活きてくるものになっていた。
    ”「コクヨは国の誉からきてるんです」というような只の雑学を万と並べ尽くして終わる他書”とは切口が違う。そういう雑学がお好みなら、この本はお勧めしない。

    理論・理屈の筋が通っていて、しかも色んな話に、体系的に飛び火して広がり、読んでいて気持ちがいい。
    例えば、頭韻の話が、しりとりを経て心内辞書までたどり着く話題の拾い食いっぷりが僕には気持ち良い。

  • 英語と日本語における、命名法や、頭韻の踏み方、略語の作り方、語順のリズムなんか。
    例題として出されるモノにハリポタとドラゴンボールが多用されてるのでわかりやすくて、納得しやすい。

    難しそうなのに興味深くてすぐに読めてしまった。

  • ネーミングの言語学 窪薗晴夫 開拓社
    2010

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著者プロフィール

窪薗晴夫(くぼぞの はるお)
エディンバラ大学大学院博士課程修了(1988年)。PhD(言語学)。現在、国立国語研究所理論・対照研究領域教授。著書に『一般言語学から見た日本語のプロソディー―鹿児島方言を中心に―』(くろしお出版、2021)、『通じない日本語』(平凡社、2017)、『アクセントの法則』(岩波書店、2006)、『日本語の音声』(岩波書店、1999)、『語形成と音韻構造』(くろしお出版、1995)などがある。

「2022年 『言語コミュニケーションの多様性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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