斜めからの学校英文法 (開拓社言語・文化選書 70)

著者 : 中島平三

• (株)開拓社 (2017年10月20日発売)

作品紹介・あらすじ

英文法の負のイメージは、実用的効果を目指した「正面からの学校英文法」に原因しているのではないだろうか。高校の教科書や参考書で学ぶ文法事項を教材にして、気付きや考える力を培う「斜めからの学校英文法」を提唱する。例外を例外とせず、暗記に頼らぬ納得いく説明を提示する。述語動詞・準動詞の助動詞、不定詞と動名詞の選択、他動詞ではない他動詞など、目から鱗の具体例が続々。

感想・レビュー・書評

[aleajactaestさんの感想 · 2018年8月12日]

特に13章のことばに学ぶは、人権教育に関わるところまで。中島先生は研究者としてだけではなく、教育者としても優秀だったのだと思う。

動名詞と不定詞の議論の仕方は個人的には今まで聞いたことがなく、斬新だった。未来志向とか過去志向とかイメージに頼らないで議論を進めるのが面白かった。例証の仕方が巧み。


近年の動向なども書いてあった。

著者プロフィール

東京都立大学名誉教授

「2019年 『チョムスキーの言語理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」