- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784759222456
作品紹介・あらすじ
親から虐待だけを受け、笑うこともなく死んでいった子どもが自分自身のことを語り、その心情をストレートに伝える。子どもの幸せとは何か、また、生まれてくるすべての子どもには祝福を受ける権利があることを静かに強く語る。
感想・レビュー・書評
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何故こんな悲しい事が起こるのだろうか。生まれてくる子どもは、愛し,愛された結実として生まれてくるものとの考えは間違っているのだろうか? 古い考え方なのだろうか?
どうしちゃったの人間! どうしちゃったの大人! そう叫ぶしか為す術がない無力な自分。
微笑むことも抱かれる温もりさえ知ることなし逝ってしまう子どもがありませんようにと祈らずにはいられない。
この本は児童書であり絵本です。この本を手にとることのできる,あるいは読んでもらう環境にある子どもたちにはこの内容を受け止めるにはあまりにも世界が異なり、恐ろしくて、怖くて、理解ができない内容のように感じます。むしろ,私たち大人が子どもの必死の叫びをしっかりと聴き、受け止め、しっかりとした大人の立ち位置を決めるために読みたい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安心して育ちたい、安心を与えながら育てたい と思いました。
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虐待されて死んだ子
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1分で読める。一生心に残る。
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[ 内容 ]
親から虐待だけを受け、笑うこともなく死んでいった子どもが自分自身のことを語り、その心情をストレートに伝える。
子どもの幸せとは何か、また、生まれてくるすべての子どもには祝福を受ける権利があることを静かに強く語る。
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
3歳で亡くなった、虐待を受けていた男の子を描いた絵本。亡くなってからの、心のつぶやきです。そして、表情がなんとも…。ずっと正視できない。しかし、目を逸らさずに、何かできることがないか、考えなければならないと思いました。若い人たちに読んでほしい。
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胸が締め付けられる本でした・・・
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森田ゆりさんの関連図書を探していたら目について手に取った。仕事中にもかかわらず、開いた数秒後には涙があふれだしてしまった。虐待に関する本はおそらく10冊以上読んできたと思うが、文字を尽くしても伝えきれないほどの悲しみが、圧倒的な空間で表現されていた。一度は本棚に戻し、しかし手に取り開いて読み、見なければよかったと悔いた後、やはり今を生きているものとして、直視する勇気を持つことが必要なのだと思った。友人の中には、見たくない現実は避けるべき、という持論の人もいるが、果たして本当にそうなのだろうか。知るということは、とても重要なことだと私は思う。
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衝撃的でした。麟太郎さんの講演で聞いてるだけに・・・・・とうとう書いたんだと・・・・・・・・いろいろ複雑な思いでいっぱいです。私の書棚にそ~と並んでます。
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こんな絵本があったとは。虐待を受けて死んだ子供が自分自身のことをぽつりぽつりと伝える…というより独り言のような、そんな。文章は難しくなく、長くなく。子供らしいシンプルで純粋な少ない言葉。だからこそその残酷さをきりきりと伝えます。
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味戸さんの手がける作品だったので、思わず手にとってしまった本。非常に悲しいお話です。
「生まれてきた者はすべて幸せになる権利がある」という著者のメッセージが切に伝わってきます。