人物でつづる被差別民の歴史

  • 部落解放・人権研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759241150

感想・レビュー・書評

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  • 肩の力を入れずにリラックスして読める本。
    しかも示唆に富む内容に溢れている。
    それぞれの人物について入門的に書かれているので、
    授業の資料としても最適なのではないかと思う。

    教員としてあらためて愕然とさせられた事実として、
    「子供の家庭が悪いから、頭もおしなべて悪くて困っている」
    「とくに学級の中に被差別部落の子がいれば、
    口を極めて成績の不良を誇張し、
    保護者の知識の低級を持ち出してしきりに罵倒する」
    (いずれも雑誌『明治之光』より)
    が挙げられることに対して、
    たとえ今現在の私たちが行っている行為ではないにせよ、
    私たちの先輩が公然と犯してきた罪として認識してすべきだと思う。

    続編もあるということなので、ぜひそちらも読んでみたいと思う。

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著者プロフィール

1950年生まれ。元大阪教育大学教授。大阪教育大学卒業後、大阪市内の中学校教員、大阪市教育研究所所員、大阪市教育センター所員を経て、1984年より大阪教育大学勤務。著書に『江戸社会と弾左衛門』(解放出版社 1992)、『弾左衛門―大江戸もう一つの社会』(解放出版社 1994)、『江戸の弾左衛門』(三一書房 1996)、『江戸時代の差別観念』(三一書房 1997)、『江戸の大道芸人』(ちくま文庫 2016)、『部落史50話』(解放出版社 2003)、『映画で学ぶ被差別の歴史』(解放出版社 2006)。共著に、『部落史をどう教えるか 第2版』(解放出版社 1993)、『同和教育への招待』(解放出版社 2000)、『絵本 もうひとつの日本の歴史』(文)(解放出版社 2007)。2012年逝去。

「2018年 『部落問題学習の授業ネタ 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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