家で死ぬということ

著者 :
  • 海竜社
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本棚登録 : 40
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759312867

作品紹介・あらすじ

あなたはどこで、どのように死にたいですか?『病院で死ぬということ』から22年!今、在宅ホスピス医の現場に身を投じた著者が問いかける、生きるということ、病むということ、死ぬということ。

感想・レビュー・書評

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  • 若き日に読んだ山崎先生の著書「病院で死ぬということ」にとてもショックを受け、それがホスピスについて知るきっかけになりました。
    山崎先生のホスピス医から在宅医への転身における心の変化がとても詳細に述べられていて、人生自分の生きたいように自分の心に正直に能動的に生きることの素晴らしさを感じました。

  • 勤務医からホスピス医、在宅医と色々な立場から見てきた終末期の在り方が書かれている。
    娘しかいないから、と施設に入るために若い頃から貯蓄している人もいるが、条件が揃えば家で死ぬことは出来る。
    そう力強く語ってある。
    なかなか考えさせられる。

  • 山崎先生は、いつの間にか在宅診療医になっていたのですね。
    10年間勤務していたホスピスを辞めて、2005年7月より在宅診療医に転向した経緯を本としてまとめています。
    病院は、人生の最後の場としてふさわしくないとホスピス医になられたのですが、10年経て考えるところがあったようです。
    保険の関係上、ホスピスを利用できるのは、がんに罹患された方かエイズの方に限られています。
    そして金銭面からも利用できる方は限定されてしまいます。
    山崎先生は、がんに限らず人生の困難に直面する全ての人を支援する普遍的なケアを目指したいと思い立ち在宅医療を目指すに至ったようです。
    http://ameblo.jp/nancli/entry-11546604849.html

  • 「病院で死ぬということ」を読んでからずっと山崎さんの本は読んでいたが癌だけのホスピスのあり方に疑問をいだいて気持ちが離れた時期があった。山崎さんがホスピスを離れて1年間休職されることを知った時、やっぱり山崎さんも葛藤があるんだなと思った。そして休職されてた時期に名古屋でホスピスボランティアの講習会にゲストとして山崎さんが来られケアタウン小平の構想を話された時、そうだ!これこそがあるべきホスピスの姿だと私も思った。
    それから8年。「在宅ホスピスケアに取り組んでいる今が、一番自分自身の心が平穏でいられるような気がする」と山崎さんは言われている。本当に良かったなと思う。8年前は薬剤師として在宅に関われない自分にモヤモヤしていた私が今はケアマネージャーとして大変だけど生き生きと働けている。山崎さんの気持ちよくわかる気がする。

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著者プロフィール

山崎章郎(やまざき ふみお)
1947年生まれ。医療法人社団悠翔会ケアタウン小平クリニック名誉院長。
外科医としてのキャリアから、船医として赴いた南極での経験を経て、「ホスピスは、最期の瞬間まで人間としての尊厳を守りながら、人生に新しい価値を見いだし、幸せな気持ちを持って生きる場所」との信念をもって、東京都小金井市の聖ヨハネ会桜町病院のホスピスを牽引。その後2005年に、在宅ホスピスケアを目的に東京都小平市に「ケアタウン小平クリニック」を開設し、コミュニティケアにも関わる。現在は、ステージ4の大腸がんを療養中。その体験に基づき、抗がん剤治療を減らし、既存の代替療法を組み合わせた、副作用の少なく、金額的にも無理のない治療法である「がん共存療法」に辿り着く。がんと共存しながら限られた時間を患者自身が納得し、自分らしく生きるための「無増悪生存期間」の延長を目指し、その臨床拠点ともなる「がん共存療法研究所」の設立を準備している。著書に『病院で死ぬということ』、『「そのとき」までをどう生きるのか』、『ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み』など。

「2023年 『死ぬことと、生きること~キューブラー・ロスをめぐる対話~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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