- Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
- / ISBN・EAN: 9784760139743
作品紹介・あらすじ
占星術はどのようにして生まれ、社会に存在し、連綿と続いてきたのか。哲学的、社会的、歴史的に検証する決定版。
感想・レビュー・書評
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アンドレ・ブルトンもホロスコープを学んでいたとは。シュールレアリスムと占星術。ほかにも芸術家で占星術に親しんだ人は多いし、理科の教科書に載っているような「科学」の人が宮廷お抱え占星術師でもあったり、といったエピソードが満載。
キリスト教からすれば異端の占星術が、それでもこんなに生き続けてきたこと、これほど深く西洋世界に根差していることは、日本の一般人にはちょっと理解しがたいことじゃないかしらね。
「星占いなんて」
テレビ・雑誌でふと目にする運勢?みたいなのしか知らなければ、安っぽいエンターテイメントにしか見えないのも無理はないし、ヨーロッパでも「大衆向け占星術」は同じようにチープなアドバイスを売ってきたわけですが、
それとは別に、「宇宙を解き明かしたい」とか、「人の魂とは?」とか、知的な探求心でアカデミックに研究されてきた占星術もあった、と。
長い時間をかけて、西洋の文化的なベースの一つになってきたことを思うと、占星術をたしなむことは世界を広げることにつながりそう。知りたいことがいっぱいです。 -
占星術の系譜について,世界史の流れに乗って解説した入門書。教科書レベルの世界史は全体知識とするが,占星術については初学者でも読み進めるには問題ないと思う。
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読みにくかった
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2014年5月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
通常の配架場所: 開架図書(3階)
請求記号: 148.8//C14 -
【新刊情報】世界史と西洋占星術 148.8/キ http://tinyurl.com/95p8c4q 占星術はどのようにして生まれ、社会に存在し、連綿と続いてきたのか。ローマ時代から現代まで、占星術の内面にまで踏み込みながら、哲学的・社会的・歴史的に検証する。 #安城
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石器時代から現代に至るまで、占星術と社会との関わりを描いたもの。
個人的には、この本を読むまで錬金術やオカルティズム、占星術は世間から閉ざされているものというイメージが強かった。
しかしそうではなく、相互に影響を与え合いながら、それぞれに発展してきたということに気付かされた。
さて、現代における占星術は、近代世界の一つの側面、近代の人びとと先史時代の先祖とを結びつけている信念と実践の一つの複合体だという。すなわち宇宙的な感覚、より大きなものと繋がりたい、世界に魔法を取り戻したいという感覚だ。
科学やテクノロジーとは乖離して見えるが、人の心はそういったものを求めていることがわかる。
イエスの誕生の際にはよく見えた空の星が、現代では公害や夜も消えることのない照明によってかえって見えなくなり、パソコンの中の占星術ソフトやスマートフォンの占いアプリに頼るようになってしまった。
遥か太古の世界から消えること無く続く「聖なる天蓋」に感謝を寄せつつ、
占星学万年初学者の私は、占星学や天文学という枠組みにとらわれず、素直な心で空を見上げることが必要なのかもしれない。
「屍者の帝国」を読み終えた直後だったせいか、「ヘルメス主義」の、死と復活、言葉についての考察は興味深かった。
今江祥智の「ぼんぼん」でコンステレーションと言う言葉を覚えました。この物語は象徴的なシーンで始まります。プ...
今江祥智の「ぼんぼん」でコンステレーションと言う言葉を覚えました。この物語は象徴的なシーンで始まります。プラネタリウムを観に行った主人公が、不変だと思っていた星の位置が何れは変わるコトを。。。