虹色球団 日拓ホームフライヤーズの10カ月

著者 :
  • 柏書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760150724

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    消滅球団三部作の3冊目。今やダルビッシュ有や大谷翔平を輩出し、新球場で新庄監督が燃える北海道日本ハムファイターズだが、かつては東京で張本勲を代表選手とした”駒沢の暴れん坊球団”のチンピラチーム「東映フライヤーズ」だった。そのフライヤーズが時代に揉まれ、球団再編で「日本ハムファイターズ」に落ち着くまでの、特に7色のユニフォームをまとった「日拓ホームフライヤーズ」の時代を取材でまとめた1冊。
    買収騒ぎの側面が強く、野球の中身・試合の情景は比較的少ない本。

    貴重な昭和の記録として楽しませてもらった。

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=1968

  • 野球を見るようになった頃には日本ハムになっていました。西村オーナーは旧態依然とした球界に嫌気がさし熱意を無くして球団を手放した。今の楽天!ソフトバンクには頑張って欲しい(^-^)

  • 1973年にパリーグに1年だけ存在した日拓ホームフライヤーズ 高橋ユニオンズや太平洋クラブ・クラウンライターライオンズといった消滅球団を取り上げたことのある筆者が、当時の在籍関係者の証言を基に作り上げた本。

  • あの頃から考えると、現在のパリーグは素晴らしいな。
     ロッテにFAで2選手が入るなんて。

  • ワタシが愛する日本ハムファイターズ。その前身は日拓ホームフライヤーズ、そしてその前は東映フライヤーズだった。この変遷の中で奇妙に映るのは、日拓ホームが1973(昭和48)年のたった一年の短命球団で終わったこと。そして、本書は日本球史において極めて異例なこの事実にスポットを当てている。
    際立つのは、東映から日拓ホームへの身売りと、日拓ホームから日本ハムへの身売りは、経緯も手法も全く異なっているということ。三原脩を味方につけ、用意周到に球団買収を進めた日本ハム・大社義規に対し、「日本列島改造論」で上昇気流にのった不動産業界の風雲児、日拓ホーム・西村昭孝が1リーグ制を巡って球界関係者からソッポを向かれてしまった最後は、なんとももの哀しい。そして彼らを囲む昭和経済界の重鎮たち。昭和球史に残る買収劇であったと同時に、昭和経済史にも残るドラマと言える。
    ちなみに、著者によると本書は「消滅球団三部作」の完結編だという。前二作で取り上げているのは、西鉄ライオンズと高橋ユニオンズ。パ・リーグ派のワタシとしてはこの二作も必読だ。

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著者プロフィール

1970年5月13日東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクションライターに。05年より中野ブロードウェイに在住。『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』(白夜書房)、『私がアイドルだった頃』(草思社)、『ギャルと僕らの20年史 女子高生雑誌「Cawaii!」の誕生と終焉』(亜紀書房)、『いつも気づけば神宮に 東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』(集英社)、『詰むや、詰まざるや 森・西武VS野村・ヤクルトの2年間』(インプレス)、『生と性が交錯する街 新宿二丁目』(角川新書)他、著書多数。

「2022年 『中野ブロードウェイ物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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