戦国大名の戦さ事情

著者 :
  • 柏書房
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本棚登録 : 53
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760153053

作品紹介・あらすじ

小説やドラマなどで華々しく描かれることの多い戦国武将とその時代。しかし、実際の史料から見えてくるのは、華々しさからはかけ離れた、しかしいかにも人間くさいリアルな姿である。「戦時負担に苦しむ大名」「規則で縛られる兵士」「占い師まがいの“軍師”」「戦後処理の明と暗」などなど、将兵の動員・武器・軍法・兵站あらゆる面から「人・物・金の軍事システム」を徹底解説。物語からは知ることのできない戦場の裏舞台!

感想・レビュー・書評

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  • 2021年発行、柏書房の単行本。8章。テーマ別にできる限り1次資料により解説している。資料が偏るので仕方がない面はあるかもしれないが、織豊時代に近い時代の解説が主になってしまっている。戦国前期(というか室町時代中期以後)はあまり大きな軍勢の争いがなく資料も不足して解説しずらいかもしれないが、違いとかはできる限りあげれるような人はいないものだろうか。(ただ、面白い読み物にはならないかもしれないですが)

    章タイトル:序章『戦国大名の権力構造』、第一章『将兵の動員‐戦いの「経済的負担」』、第二章『軍装と武具‐戦場の「装い」と「兵器」』、第三章『戦場の掟‐軍の「法律」と「統率」』、第四章『兵糧の確保‐勝敗を決する「兵站戦」』、第五章『軍師と戦術‐その存在の「虚実」』、第六章『戦いの実相‐野戦・攻城戦の「凄惨」』、第七章『戦後処理‐「恩賞」と「制裁」の明暗』、他:「はじめに」、「おわりに」(2020年11月)渡邊大門、

  • <目次>
    序章   戦国大名の権力構造
    第1章  将兵の動員~戦いの「経済的負担」
    第2章  軍装と武具~戦場の「装い」と「兵器」
    第3章  戦場の掟~軍の「法律」と「統率」
    第4章  兵糧の確保~勝敗を決する「兵站戦」
    第5章  軍師と戦術~その存在の「虚実」
    第6章  戦いの実相~野戦・攻城戦の「凄惨」
    第7章  戦後処理~「恩賞」と「制裁」の明暗

    <内容>
    戦国期の研究者(大学教授ではない)の戦国期の戦争の分析書。豊富な実例を挙げながら、割と淡々とまとめている。研究書ではないので、緻密な分析をしているわけではないが、冷静な筆致なので、信憑性は高いのではないか?戦国好きな学生辺りに読んでもらいたい。

  • 戦国の実情をサラリと一通り説明している。

  • そもそもの戦国時代や戦国大名の定義から、陣触れ、武器や甲冑等の装備、兵站、野戦と攻城戦etc…、戦国時代の合戦について詳しく説明されているので、戦国時代の合戦について勉強したい方にはおすすめの1冊。

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著者プロフィール

(株)歴史と文化の研究所代表取締役。専門は日本中近世史。
『豊臣五奉行と家康 関ケ原合戦をめぐる権力闘争』(柏書房、二〇二二年)、『倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史』(星海社新書、二〇二一年)、『関ケ原合戦全史 1582-1615』(草思社、二〇二一年)、『戦国大名の戦さ事情』(柏書房、二〇二〇年)。

「2022年 『江戸幕府の誕生 関ヶ原合戦後の国家戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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