アフォーダンスと行為 (身体とシステム)

制作 : 佐々木 正人  三嶋 博之 
  • 金子書房
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本棚登録 : 107
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760895113

作品紹介・あらすじ

人間の「行為」そのものに接近するラジカルな5つの論考。衣類を身につける全身の動き、食事のときの手の動き、視覚障害者の路上移動、打検士の職業的カンなど、ささやかな「行為」を生態心理学的な思考で分かりやすく解説する。シリーズの入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 他力の方が楽じゃん、という佐々木さん。
    それは規律権力だ、とおっしゃるふーこさん。

  • [ 内容 ]
    人間の「行為」そのものに接近するラジカルな5つの論考。
    衣類を身につける全身の動き、食事のときの手の動き、視覚障害者の路上移動、打検士の職業的カンなど、ささやかな「行為」を生態心理学的な思考で分かりやすく解説する。
    シリーズの入門書。

    [ 目次 ]
    1章 運動の回復―リハビリテーションと行為の同時性
    2章 行為の推移に存在する淀み―マイクロスリップ
    3章 ナヴィゲーションと遮蔽
    4章 形なきかたち―「複合不変項」の知覚:「ひも」の知覚を題材として
    5章 打検士の技―洗練された行為とアフォーダンス

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 修士論文参考文献。

    タイトルにある「アフォーダンス」と「行為」のキーワードはまさにドンピシャリだったので読んでみました。

    本書は5人の著者による、5つの研究がまとめられた一冊であり、いずれも生態心理学からの視点による。以下がそれらの研究である。

    1 身体障害者が靴下を履く行為の観察
    2 コーヒーを入れるときの手の動きの観察
    3 視覚障害者が歩行と同時に行うナビゲーション
    4 かたちのないものの知覚
    5 打検士の技に関するインタビュー

    いずれも興味深い研究であり、専門的な予備知識なしで理解することが出来るが、Ⅳ章の『形なきかたち―複合不変項の知覚』は視覚的には捉えられない、またはっきりとした輪郭を持たないものに対する人間の知覚を少々難しい公式を用いて説明していた為、理解に苦しんだ。

    読んだ感想を率直に答えるならば、普段我々が無意識に行っている行為は多くの小さな行為が組織化されたものであり、またそれは複数の知覚を駆使して成り立っていることを、読めば読むほど感じるということだろうか。
    いずれにしてもアフォーダンスの話というよりは人間の「行為」「知覚」への関心が高い一冊。

    「知覚」への興味は強まったのかもしれない。
    やりたいことがぶれないようにしっかりとしよう。

  • 行為に関するいくつかのトピック。
    アフォーダンスと行為の可能性・選択に触れている。
    1: 未分化->段階化->同時化
    2: 行為の可能性の多いことと少ないこと
    3: 遮蔽とVista
    4: 動的な安定性による不変項
    5: 情報のピックアップ

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