- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761266622
感想・レビュー・書評
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三空さんとは株オフ会でよくお会いするんですが、実際のトレーディングのスキルに関してはあまり突っ込んだハナシをしたことはないんです。
中の人理論にしても、睡眠投資法にしても、どんなものなのかよく知りません。
まだサラッとしか目を通していませんが、普段どのようなストラテジー で相場に挑んでいるのか、実際に活字になって読んでみて、今回初めて知りましたw
本書は、CFDとはどのような金融商品であるのかというその仕組みと取引の説明がメインで、具体的な手法に関しての記述はわりと少ないですね。
そのあたりで不満を抱くトレーダーさんもいるかもしれません。
だからといって、FXや株のトレーダーは読むメリットがないのかといったらそんなことはありません。
トレードで失敗しない為のルール、逆張り&スキャルピング成功の法則、NYダウの値動きの癖など、あらゆる相場に対応する経験則に基づいた勝ちパターンを出し惜しみなく紹介しています。
指数の動きは予測できたとしても実際に相場から利益を得るのはそれ相当の技術を必要とします。
有名なプロスペクト理論じゃないですが、慣れないと利小損大になりがち。
三空さんはエントリーのタイミングはボリンジャーバンドだけで決めるそうですが、たったひとつのインジゲーターで勝負できるのはこの7年間休まず相場を張り続けてきた彼だからこそだと思うんです。
一応初心者向けに書かれていますが、株やFXの経験もない人がいきなりライブ口座でCFDに挑んだら、よほどの豪運の持ち主でないかぎりほぼ100%相場の肥やしになるのではないかとw
株で利益を得ているトレーダーはFXに苦手意識を持っていて、一方でFXで利益を得ているトレーダーは株で満足のいくパフォーマンスを残せなかったケースが多いですよね。
両方のフィールドで利益を出している三空さんは業界でも稀有な存在といってよく、初心者が本書を読んだからといって彼と同じようなパフォーマンスを残せる確率は当然のことながら極めて低いでしょうね。
CFDはそれだけ敷居の高い金融商品であるというのが個人的な見解です。
スイマセン、なまいきにも躊躇なく本音を書いちゃいました(^^;
三空さんはなぜ勝てるのか?
常勝鉄板ルールがあるわけではない。
その強さの秘密はといったら、これはもう相場を愛しているその一言に尽きるのではないかとww
抽象的すぎますかね。
でも、本人と直接話してみて本当にそう思うんですよ。
あぁ、この人は完全に中毒だなとw
まー、三空さんだけじゃなく、勝っている人はほとんど相場に淫しているケースが少なくないんですがw
つね日頃から相場に思いを馳せ、ブログや日記などでボトムアップやトップダウンを欠かさないという習慣がトレーダーとしての筋力UPにつながっている。
本書のコラムでも記載されているように、トレードで失敗したときに、理由を突き詰めて原因を探るという作業を怠っていない。
自分の失敗を検証するのはメンタル的にとてもキツい作業なんですが、それを徹底してできているからこそ、次回のトレードについて同じような失敗を2度と繰り返さない。
負けを素直に受け入れること。
なおかつ、絶対に諦めないこと。
それが、マーケットに対して真摯に対峙しているということなんだと思います。
本書を読んで、三空さんがなぜ相場の女神の寵愛を受けているのか、なんとなくわかったような気がしました。
あの神技的な裁量トレードを真似しようとしても、そう簡単に習得できないでしょうが、マーケットに対する謙虚な姿勢はボクを含め多くの初心者トレーダーさんにとって学ぶべきところは多いですね。
あと、どーでもいいことなんですが、表紙のカオ、別人みたいなんですけどw詳細をみるコメント0件をすべて表示