世界No.1の利益を生みだす トヨタの原価

著者 :
  • かんき出版
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本棚登録 : 165
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761271985

感想・レビュー・書評

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  • ザっと読み流せるボリューム感で、
    トヨタの原価に対する意識と仕組みをザっと理解できる。

    以下、私の心に残ったポイントを抜粋。

    ・利益につながらない行為は仕事ではない
    ・ほとんどの会社は量産段階に入ってから原価をはじく
    ・トヨタは企画から量産直前まで「原価企画」を重視
    ・トヨタでは費用の配賦をせず、細部まで商品別原価を正確に管理
    ・原価低減につながる情報はオープンにする(見えれば意識し行動につながる)
    ・原価はひとつしかない、という思い込みで判断を誤る場合がある
    ・取引先企業には原価明細書を提示してもらう
    ・取引先と価格交渉力を持つために、重要部品はまず内製する
    ・自工程完結
    ・広義の「原価企画」には2種類ある
     - 「原価企画」:製品企画段階、部門や部品に総原価を割り当て
     - 「原価計画」:設計試作段階、性能品質と原価のバランス検討
    ・商品のチーフエンジニアの権限は絶大

  • 自工程完結、大部屋方式、原価企画、よく聞く言葉でしたが、それを分かりやすく解説されている本でした。これを愚直に実践されているのが、トヨタの強みと改めて痛感。

  • 後半面白かった。

  • よく考えれば当たり前のことだが、『利益を生み出す活動以外は「仕事」ではない』というフレーズはとても印象に残った。
    量産に近づけば近づくほど大枠が決まってしまうため、原価低減の余地は少なくなる。企画の段階から原価のことを考えることが重要。
    このご時世でリモートが広まり、「大部屋方式」などの導入は難しい。原価低減の効果やスピード感を増すためにも、一堂に介さなくても仕事の進捗や問題点、改善点などを共有できる場(方法)をつくることが大切だと感じた。

  • 書いてあることは原価の見える化や大部屋方式、5Sといったシンプルな内容だったのでわかりやすかった。が、それを周りを巻き込んで踏み切らせるには、というところまではあまり記述されてなかった、、それは自分で考えろ、ということかな。

  • 一言紹介

    トヨタの徹底した原価低減管理の手法を紹介した本。

    ------------------------------------------------

    自分総括

    トヨタのスゴさをあらためて知れた。
    一つひとつの事柄をいざ聞くとそんな事かと思っちゃうけど、それを誰もが行えるように仕組み化されてるのがスゴイ。

    今の仕組みに至るまでにいかに試行錯誤し、ムダをなくして、習慣化して仕組み化に至ったか。
    これだけトヨタの手法が紹介されているのに、トヨタに至れていない会社が数多くあることを思うとその難しさが分かる。

    製造のあり方が大きく変わっていく中、良いとこはどんどん吸収してさらに改善していけるようじゃなきゃこの先生き残っていくのは難しいのかなと感じた。

  • トヨタの原価管理の凄みが分かる。原価管理の考え方やその手法まで紹介されているが、それを支える生産方式やムダ取り含め他社では簡単には真似できないものとなっていると思う。原価企画会議が最高レベルの会議体として位置づけられていたり、原価低減は全社員が貢献できる活動として周知されている(行動している)のはすごいことだと思う。

  • 価格は顧客が決める
    自工程完結の仕組み

  • 180603.立読みから購入。3時間くらいで読了。
    トヨタの原価計算が知りたくて読み始めた。徹底した原価計算にはびっくり。仕組み化するまでの道程は凄そう。
    価格は市場が決める、こちらの希望価格では通せない。逆に市場価格が分かればそこをターゲットに、利益の取れる原価での生産計画を立てるとのこと。市場ライバルが多い製品については同じ事が言えると思う。
    でも結局トヨタの売れ筋であるプリウスなんかはこれとは違う付加価値重視での産物とな。
    デザイナーはやりにくそうだなーと、もちろん原価も計算出来る設計はとてもスゴイが、ことデザインに対しては足枷というか、ブレイクスルーさせない要因の気もした。
    並行的に別製品の生産をしている際の原価計算はどうしているかなども知りたかった。

  • ケーススタディとして参考になりました。

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