ちょうどいい孤独

著者 :
  • かんき出版
3.29
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761275839

作品紹介・あらすじ

家族や友人がいても、「孤独」だと感じる時間は必ずある。そこをどうやって自分自身の時間をポジティブなものに転換していくか。
その方法次第で、人生が幸福なものか、不幸なまま終わってしまうかが決まっていくなら……。孤独を積極的に楽しんで、「人生の密度」を高めていきませんか。
コロナ禍において提唱された新しい生活様式は、「個のすすめ」でした。買い物も散歩も外食も、原則としてひとり。人混みを避け、極力人に合わないことを強いられた日々。強烈に「ひとり」を実感されられた時間の中で、多くのひとはひとりで生まれて、ひとりで死ぬという「孤独」の本質を見たはずです。

本書は、孤独を癒すのではなく、孤独を楽しむことを提案しています。孤独“に”生きるのではなく、孤独“を”生きる。つまり「望んで得る孤独」のすすめです。
孤独を楽しめれば周囲の雑音に惑わされることなく、自分自身の本来の姿に立ち返ることができます。精神的な自立は、家族や友人との付き合い方も風通しのいいものに変わっていくでしょう。「孤高」を求めるのではなく、ゆるやかな孤独を楽しむ。そんな大人の生き方の提案です。

感想・レビュー・書評

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  • 孤独を生きる強さを磨く。
    くらべない生き方。
    感情日記を書いて、吐き出し、自分を認め
    自己肯定感を高めて
    ソロ立ち。

    鎌田實さんの実体験や傾倒した詩人についてのくだりが面白い!
    ボルタンスキー、田村隆一、プルーストなどなど。

    わたしは昔からソロ活好きなので
    共感できることが多かった。

  • 孤独を楽しむ。そういう境地になりたいものですね。

  • 孤独に関する本を読むのが好きだが、強者側の言葉でも納得できるものが多かった。

  • ソロ活は、今の自分にピッタリかもな。

  • 家族や友人がいても、「孤独」だと感じる時間は必ずある。そこをどうやって自分自身の時間をポジティブなものに転換していくか。 その方法次第で、人生が幸福なものか、不幸なまま終わってしまうかが決まっていくな。孤独を積極的に楽しんで、「人生の密度」を高めていきませんか。 コロナ禍において提唱された新しい生活様式は、「個のすすめ」でした。買い物も散歩も外食も、原則としてひとり。人混みを避け、極力人に合わないことを強いられた日々。強烈に「ひとり」を実感されられた時間の中で、多くのひとはひとりで生まれて、ひとりで死ぬという「孤独」の本質を見たはずです。
    孤独を癒すのではなく、孤独を楽しむことを提案しています。孤独“に"生きるのではなく、孤独“を"生きる。つまり「望んで得る孤独」のすすめです。
    孤独を楽しめれば周囲の雑音に惑わされることなく、自分自身の本来の姿に立ち返ることができます。精神的な自立は、家族や友人との付き合い方も風通しのいいものに変わっていくでしょう。「孤高」を求めるのではなく、ゆるやかな孤独を楽しむ。そんな大人の生き方の提案です。 【目次】 ちょうどいい孤独◎もくじ
    はじめに◎人生一〇〇年時代の「ソロ立ち」のすすめ
    「ちょうどいい孤独」を探す

    第1章◎「ちょうどいいひとり時間」は人生を変える
    「ソロで生きる力」を磨く時代
    高齢者の三割は友達がいない
    人間は「ひとりでいたい」欲求を持つ存在
    「孤独力」を磨けば「孤立」は招かない
    孤独と孤立とひとり暮らしのリスク
    孤独には魅力がいっぱい
    執着を減らして「ソロ力」を上げる
    孤独の醍醐味は個人の価値に気づくこと ……

    第2章◎群れない、束縛されない「ソロ活」のすすめ
    子どもの頃から「ひとりでいたい」人間だった
    「ブレない生き方」を追求する「ソロ立ち」
    コロナ禍で「自分との付き合い方」を学ぶ
    ソロ生活の孤独が、僕の土台を育てた
    人生は思い通りにならない。だからこそ思い通りに生きればいい
    青春の途上で「孤独」のあり方を考えた
    誰にも「自分時間」を邪魔させない
    人生という「ひとり芝居」がある
    孤独と不安をごちゃ混ぜにするな
    「ヤマアラシの哲学」に学ぶ
    コロナ禍時代に「上手に距離を取る」七つのポイント

    第3章◎さびしいという孤独感を減らして「孤独力」を上げる
    孤独は本物の伝染病
    「望まない孤独」が急増している
    人生強者の「孤独のすすめ」に騙されない
    追い込まれ孤独は減らしたい
    家族がいても孤独や孤立のリスクはつきまとう
    まずは居場所づくりから
    結婚しても孤独感はつきまとうこともある
    孤独は健康に悪い?
    「ひとりでいる力」は離婚を減らす
    孤独を巧妙に手なずける考え方 ……

    第4章◎家族や集団の中でこそ「ソロ精神」を発揮しよう!
    老いの孤独を遊ぶ
    ひとり時間で人生の軌道修正
    孤独は人間の本能
    他人と比べなければ「さびしさ地獄」に落ちない
    積極的孤独のための行動変容
    「ひとり時間」の鍛え方
    新しいことにチャレンジして自分を見つめる
    誰かといたいときにだけ、誰かといればいいのだ
    自分と向き合う技術を磨く ……

    第5章◎「老いの坂」を下りるスキルをどう身につけるか
    孤独をしっかり生きている。でも「励まし」は欲しい
    六五歳で家庭教師についた
    「手抜きごはん」で悠々ソロ立ち
    スキー場で老いのソロ活
    ソロ立ちすると、凄みが出る
    人生の最後の最後は「個人戦」
    ちょっとだけ人のために動いてみる
    「誰かといるのに孤独」なのは危険がいっぱい
    誰でも「孤独名人」になれる
    ひとり力を鍛える健康ソロ活
    鎌田式一汁一菜瞑想法
    いくつになっても潜在的な欲望がうごめく
    老いの性は「生の本能」「死の本能」を目覚めさせる大切なもの
    「PPH(ピンピンヒラリ)」は「ソロ立ち」の基本
    死の怖さから早く自由になろう
    心を許せる誰かがいれば、人間は生きていける ……

    第6章◎老いの「ソロ立ち」であなたも孤独名人になれる
    集団の中でも孤独でいていい
    孤独死は本当に不幸なのか
    「孤独死」は悲劇ではなく尊重すべきもののはず
    僕自身も、死ぬなら自宅がいい
    小さな不便さえ我慢できれば「自立死」は簡単
    美しい「自立死」
    「納得死」がしたければ人生に締め切りを設けよう
    死の間際、人はどんなことを後悔するのか
    「個立有縁」……ここからが本番
    死の準備は、自分の生き方の総決算
    あの世への旅立ちは最高のソロ活
    自分を貫き通して生きる
    おわりに代えて◎カマタの老いのソロ立ち

  •  鎌田實さんの著作は今までも何冊か読んでいます。
     今回のテーマは“孤独”。鎌田流の「積極的な孤独」のススメですね。
     さて、読み通してみてですが、本書は「どうもノリが違うなぁ」という印象を抱きました。原因は何か・・・、本書で扱われている「孤独」論には、まさに今直面している「貧困」という大きな社会課題への考察が抜け落ちているのですね。
     ちょっと前に大空幸星さんの「望まない孤独」を読んで受けたインパクトが大きかっただけに、鎌田さんの著作としてはちょっと物足りない出来栄えだなぁと感じたということです。

  • 諏訪中央病院 名誉院長鎌田先生が書いた、誰もが向き合わなければならない孤独についての手引き。

    生活環境の変化、社会構造の変化、コロナの蔓延、高齢化によって、誰もが最後はひとりの孤独な生活に入ることを認めざるを得ない。

    鎌田氏は孤独と孤立は違う、孤独は人間の本質ですらあると説く。そして、孤独力を高める方法論などについても具体的に考える。

    追い込まれる孤立はできるだけ避けたいものだが、孤独はそう忌み嫌うものではない。ひとは最後はひとりで逝くものだから。
    孤独に耐え、孤独と親しく付き合い、孤独を生きる。
    そんな風に、孤独と付き合っていこうと思った。

  • 孤独と言う捉え方が難しいとつくづく感じました。

  • 人生の岐路に直面する60代からのソロ立ちが、とても大切
    人間関係を大事に育てるために
    1.相手の領域に過剰に侵入しないこと
    2。チクチクを怖がらないこと
    3.決して相手のせいにはしないこと
    4.失敗しても壁をつくらないこと
    5.自分と同時に相手のことも肯定する。
    6.過剰にいい子にならないこと
    7.結局、人間とは人間関係である。
    公営社団法人日本駆け込み寺
    人生100年時代になりっました。長い人生の過程で、否応なくひとりで過ごす時間も増えてきます。そんなとき、孤独を前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるか、後ろ向きに考えて意識を後退させてしまうか、その態度次第で人生の密度が変わってくるはず。もし孤独を感じたら意識を何かに向けて、それに集中すればいいのです。それで「自分時間」を前向きなものに転換することができます。現代は常に誰かとコミュニケーションを取らなければならない社会です。その中で「自分時間」が持てるのは素晴らしいことなのです。会社や家族のために働く時間だって、自分たちのいに反して奪われてしまうことがあります。孤独は「自分時間」を持つチャンス、そう思って孤独を楽しむ。
    恋人も親も自分とは別の人格です。それを正しく見つめよう。自分を変えていくしか無い。人と自分を比べるとどうしても劣等感にさいなまれたり、反対に優越感に浸ったりします。どちらも前向きな感情とは言えない。自分と他人を比べる癖を無くす心構えで考える。
    人間が幸せを感じるのは満足感を得たとき
    自分の評価を実感するというのは、自分で自分を評価できない、自分の能力を信じられないと言う自信の表れ。敵は自分自身にあり、人と比べる相対的な評価はすてて、自分にとってのよろこび、やりがいは何かを考える。絶対評価の基準を持つ。
    人間は病気に限らず、自分の欠点を過剰に意識する。簡単に欠点は直らない。欠点をきにするよりむしろ、限られた中に残された自分の持ち味をどう生かせるか、それを考えたほうが良い。体が不自由になったら、その点を嘆くのではなく、その中で自分の個性をどう伸ばすかを考える。なるようになるさと思えば、心が自由になって、怖いものはなくなる。発想の時間を持つ。
    死の直前、これをやっておけば良かったと聞く、人は死の間際になると、後悔にお取らわ得れる生き物、元気なうちから、やっておきたいことを用意しておくことが大事。いい人生だったと納得して穏やかにこの世とお別れする。

  • 孤立しない、ちょうどいい感じの「一人時間を楽しむ」というコンセプト、60代からじゃなくて、もっと若い時代から楽しむべきじゃん!と思いました!

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著者プロフィール

諏訪中央病院(長野県)名誉院長。「住民とともにつくる医療」を一貫して提案、実践。チェルノブイリの救護活動、イラクの小児病院への医療支援なども行う。

「2006年 『どうして勉強するの?お母さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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