相談援助: 分かりやすいソーシャルワーク実践 自らを問い可能性を感じとる こどもたちとの関わ

著者 :
  • 学苑社
5.00
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761406028

作品紹介・あらすじ

著者は、ソーシャルワークのことを知らない人が読んでもさほど抵抗感がなく、関心をひきつける本はないものかと常々考えていた。硬い文章ではなく、日常の語り口でソーシャルワーカーの考えや活動について述べられたものがあれば、親近感も湧くのではないかと思った。そこで、聞き手とのやり取りも含めて語った講演をテープ起こしをしてまとめることにした。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本を通して、ソーシャルワークについて、初めて体系的に触れました。

    とても読みやすい本です。

    これまで、いじめや不登校、引きこもりといった課題を抱える、多くの10代、20代の人達と関わってきた経緯もあって、私は心理学や精神医学の本はたくさん読んできましたが、この本に出会って、「まだまだ学ぶべきことはたくさんある!」ということを知りました。また、私がこの10年やってきことは、ソーシャルワークに近いことも感じました。

    さらにこの分野を学びたいという意欲をもたせてくれたことに対して、著者に感謝したい。

  • 子どもたちが背負っている荷物を少しでも軽くするために、スクールソーシャルワークの最前線を歩まれる著者の誠実なお人柄が伝わってきます。自分をいい状態に保つ、相手の可能性をキャッチする、エコロジカルな枠組みで考えるなど、相談援助のベースにしたい(すべき)考え方を、この本は教えてくれます。そして、何より大事なことは、自らの価値観や相手に対する敬意や誠意であると。スクールソーシャルワークの実践がもとになっていますが、対象を置き換えることで、どの分野の相談援助にも共通することが読み取れると思います。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1946年生まれ。日本社会事業大学名誉教授。NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会名誉会長。NPO法人コスモス村代表。
1969年早稲田大学法学部卒業。社会人経験を経た後、1983年に米国のユタ大学ソーシャルワーク学部修士課程に入学。1985年に同課程を修了。1986年から埼玉県所沢市において、わが国で初のスクールソーシャルワーカーとして実践活動を行う。1997年から日本社会事業大学教員。1987年から2010年までフリースペース「BAKU」運営。また、1999年からモンゴルにおける児童支援とソーシャルワーク教育支援に従事。2016年に長野県富士見町に移住。2018年からNPO法人コスモス村を立ち上げ、ソーシャルワークと修復的対話の宿泊研修を実施している。
主な著書に、『修復的アプローチとソーシャルワーク――調和的な関係構築への手がかり』(明石書店、2012年)、『いじめ・損なわれた関係を築きなおす――修復的対話というアプローチ』(学苑社、2010年)、『相談援助――自らを問い可能性を感じとる』(学苑社、2006年)、『スクールソーシャルワーク――学校における新たな子ども支援システム』(学苑社、2003年)他多数。

「2023年 『迷走ソーシャルワーカーのラプソディ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山下英三郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×