逆都市化時代―人口減少期のまちづくり

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761523411

作品紹介・あらすじ

空間的・精神的な豊かさを実現する環境共生都市への処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 都市が縮小していく時代において必要なこと、予測されることについて述べられている。
    テレワークの増加と満員電車の解消。
    10年前にこれに気づいているのはすごいと思う。

  • 2010年8月

    人口減少による膨張から安定への変化。それを都市の停滞につなげるのではなく、生活の質の向上の好機とするにはどうするかというのが筆者の問題意識。

    ・オフィスの都心立地は進んでいるが、人口減少、2010年問題(団塊の世代が定年を迎えオフィスを離れて空洞化)により空室率上昇の危機。
    ・一極集中している都市は日本だけ。都市環境を悪化させない範囲での集積。
    ・中心市街地の問題=環境(郊外での暮らしは不便にはなっていない)
    ・都市計画=都市計画法(線引き、土地利用計画、市議地再開発、都市施設整備計画)。市民参加により議論されることはこの制限を超える。それがまちづくり。
    ・テレワークは少子高齢化の中、女性、高齢者、身体障害者に対して雇用水準の維持に役立つ可能性がある。サテライトオフィスは費用がかかるので、在宅勤務・ホームオフィスが有効。そのためにはそれに応じた住環境の整備が求められる。
    ・情報通信は交通の補完的役割。
    ・分散型社会によって混雑の緩和が実現すると、鉄道会社の収益が下がり文句を言われるかも。しかし鉄道は本来提供できるサービス水準で採算のとれる事業である必要があるのでは。満員電車の混雑はサービスが悪いと言える。

    こういう話はやはり答えはないですよね。立場によって答えが変わりますね。

  • 分類=都市計画・まちづくり・人口減少時代。04年6月。

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著者プロフィール

元日本学術会議会長、東京大学名誉教授、豊橋技術科学大学名誉教授

「2022年 『日本学術会議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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