海外でデザインを仕事にする

  • 学芸出版社
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本棚登録 : 97
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761526382

作品紹介・あらすじ

自分なりのスケールで世界に確かな存在感を示す14人のデザイナーによるエッセイ。IDEOの欧米オフィスを渡り歩いた職人的仕事術、Googleのアートディレクターに至る紆余曲折、テキスタイルの可能性を探る北欧のアトリエ風景、制約に満ちた途上国のファブラボでの奮闘。フィールドに飛び込み領域を切り拓く先駆者からのメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • デザインと一口に言っても、ファブリックデザイン/デジタルアート/エンジニアリング/ラボの立ち上げなど、これだけ幅広い仕事があるんだ…ということを知れる。それだけで十分面白い一冊!
    複数人のデザイナーがストーリー形式で1人語りする感じなので個性が感じられる。何より、海外で今の仕事をするに至るまでのプロセスや苦労、そしてやりがいを生の声で聞けるのは良い。

  • 色んなデザイナーのキャリアケースが載っていて、聞きたかった話をインタビューしに行ったような感じでよかった!
    なぜその決断をしたのか、どうしてそうなったのか。各デザイナーの生い立ち、思考や成り行きもそれぞれでおもしろかった。
    最後のデザイナーの方はわりと初めからスケールが違うなあと、圧倒されたけど、そうやって強く生きていく術を垣間見た気がした。

  • 自分の仕事の見つけ方

    所蔵状況の確認はこちらから→
    https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001006006

  • 長田さんが載っていて驚いたが、中国での活躍・苦悩の様子はもちろんのこと、中国のデザイン前進に貢献するという気概が素敵で印象的。

    ほかにも、同世代のデザイナーたちが、米国で認められよう・仕事を手に入れようと奮闘したり、北欧の多様性を尊びデザイナーを育成しようとする風土を感じながらのびのび仕事をしていたりするのは、どちらも格好いいと思った。

    またたとえば「日本では残業をしてでも質を上げれば評価につながるようなところがあるように思うが、ドイツでは決められた時間内に質のアウトプットが出せるかどうかが評価の対象になっているように感じる。」(p.159)ともあるように、働き方に関しても学びがありそうだ。

    それから、新興国に関していえば、ガーナの制約あればこそのジャンプアップ(leapfroggingともいえるものか)や、ベトナムの、何としてもモノを形にしなければだめだというマインドも印象深い。意見を語り提案をだすだけでは意味がないのだ。口ではなく手で取り組む面白さと緊張感もありそう。

    迷ったら困難な道を行けとも書かれている(p.95 ※1)。何だかんだ言って、刺激にあふれた生活が楽しく仕方ないとも書かれている(p.247)。
    ※1 
    You can't connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. -Steve Jobs

    海外に向かってみなければと思わされる、気持ちよい一冊。

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著者プロフィール

:1970年福岡県生まれ。京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科准教授。デザインディレクター。博士(学術)。毎日更新のデザインニュースサイト「dezain.net」(http://www.dezain.net/)主宰。様々な企業のためにリサーチや製品開発を行うほか、国内外でデザインの企画展を手がけている。編書に『リアル・アノニマスデザイン: ネットワーク時代の建築・デザイン・メディア』(学芸出版社)。

「2017年 『海外でデザインを仕事にする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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