社会的処方: 孤立という病を地域のつながりで治す方法

制作 : 西 智弘  西上 ありさ  出野 紀子  石井 麗子 
  • 学芸出版社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761527310

作品紹介・あらすじ

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市民活動が誰かの薬になるらしい。
それなら100歳まで生きてみたい。
コミュニティデザイナー 山崎亮
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山崎亮さん(studio-L、コミュニティデザイナー)推薦!

認知症・鬱病・運動不足による各種疾患…。医療をめぐるさまざまな問題の最上流には近年深まる「社会的孤立」がある。従来の医療の枠組みでは対処が難しい問題に対し、薬ではなく「地域での人のつながり」を処方する「社会的処方」。制度として導入したイギリスの事例と、日本各地で始まったしくみづくりの取り組みを紹介。

近年注目が高まっている「社会的処方」に関する初めての書籍です!

感想・レビュー・書評

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  • これはよい本。軽い気持ちでいろんな人が集まれる場所が必要だ。自分には何ができるかな?

  • 「社会的処方」書評 医療者と市民 手を携えて支援|好書好日
    https://book.asahi.com/article/13231405

    『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』西智弘 編著 | 学芸出版社
    https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527310/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      自閉スペクトラム症を抱える人の利用を促すプログラム「おだやかな時間」 パリ市内の図書館4館で試行スタート|まち座|今日の建築・都市・まちづく...
      自閉スペクトラム症を抱える人の利用を促すプログラム「おだやかな時間」 パリ市内の図書館4館で試行スタート|まち座|今日の建築・都市・まちづくり
      https://book.gakugei-pub.co.jp/paris-city-library-heure-calme-program-for-autism-spectrum-disorder/
      2022/03/04
  • 特定の職業人が従来の枠に収まっておく必要はなく、むしろ外に出て行った方が面白いことが起こるんだなと思った

  • 2000+税法政大学図書館

    1人で黙々と運動する人と運動サークルに参加するだけの人ではどっちがらが良いだろうか?結果としてはおしゃべりしているお母さんの方が要介護発生率は低かった。つまり運動するかしないかと言うよりもつながりを持っているかどうかまたは運動してつながりを持っている方が要介護発生率が低いということがわかる。
    笑を書くときは本物のモデルを使うこと本物を絶賛することで想像力ははるかに高まる。男性の教師であること。要介護者は比較的女性が多くやはり男性の教師が入ると色が上がりやすい。クラスには認知症だけではなく家族やキャスター付も入ることインチの人だけにするよりもお互いに刺激を発見があり何よりも自然では無いから。
    ボット、熱中、表現の場づくり。
    公民館の活用方法。年間2億人の人が1をしている公民館。しかし同じ人の利用しかされていないのか。公民館はお茶の間やストレスの発散、情報の共有や地域の社会問題について話し合う場所である。活用することで肉体的精神的緩和ので使うべきであると考える。

    どんな人でも地域を良くする能力、知識、技術を持っている。そして誰かを支えることができる社会的処方能力があると考える。

    孤独と孤立はまた違う話。しかし孤独を愛してるからといってその方を孤立させるのは言うとは限られない、せめて誰か1人だけでもつながりがある方が好ましい。孤独を守りつつ孤立を解消すると言うちょっとお節介なアプローチが必要なんだろうと考える。

    例えば糖尿病の患者がケーキを目にしたとき、食べないと言う理性的な判断よりも美味しそうと言う格好に訴えかける直感的な判断が優先されついつい食べてしまうのが一例だ。大切な医療情報よりも日曜の面白いこと、楽しいことが優先されてしまうのは仕方ない。だったら医療側も理性的なシステムではなく直感的なシステムで歌えればいいそう考えて町中で何か面白いことやってることに失望が良い。

    クラウドファンティングはお金をもらうだけではなく応援する人、かつのにコミットしてくれる人を増やすこともできる。

    孤食を減らすことで栄養の確保や筋力の低下そしてストレス等の負担を減らすことができる。

    愛煙家がタバコを止めるには。愛煙家が集まって山を登ると言う企画がある。タバコの良さやったりを話し合うことで共感できることやったり楽しいかった思い出ができる。体力の衰えを感じた、またこの景色が見られるといいなと言う考えが生まれのではないかと考える。禁煙を直すと言うスタンスではなく禁煙を否定せず禁煙を通じて健康を見直すきっかけを提供すると言うスタンスで対応することが考えられる。オールだめな人間と言う考えを捨てダメな自分のことを心配してくれる人がいると言うことで君に近づく。

    多彩な友人を作る。年齢の違う友人をつくる。ノウハウや面白い話を聞ける経験がもらえる。高齢者と一緒に住む環境を作ることによってこちらが安い賃貸で借りることができノーハウもゲットできる逆に高齢者のことを元気になったり役に立っている感覚がある、また1日中パジャマみたいな生活をしている人もいるか若い人がいるとそういうわけにはいかない、背筋が伸びた生活になる言う話があった。


    リングワーカーは医師と利用者を繋げてワーク(趣味)をする仲介者。

    演劇表現ワークショップを始めた時腰を生徒を本気にさせる、各生徒の様子を察知すると言う大切にしてゲーム進行したと言う。挨拶と謝罪そして褒めることを大切にする。生徒ににそうすることで自己肯定感が育ちやりたいことの発見へと繋がる。また目隠しチャンバラやピンポンパンゲームといったシアターゲームに加え異性に対してあらゆる方法で「好きだ」と言う気持ちを伝えるワークショップをやったそうだ。大声でつたえる、さりげなく伝える土下座して伝える等。受け手側は本当に心が動いた時だけ受け入れる。生徒たちが楽しみながらやっていた後で、講師が嫌だと思われても伝える方法を変えて諦めずに伝える。幸せなのは、やりたいのとをできていること、楽しいこと、仲間がいること。社会に出ればいいことばかりではないけれど、たのしむこと、相手を見ること、共感することが大切と生徒たちに伝えていた。
    結果として生徒は相手の目を見て話すのは本気という話を聞いて自分も本気の時は目を見て話すようになった。クラスの雰囲気が良くなった、普段1人でいるような子が話しかけてくるようになったと言う感想がでた。そして高校では問題行動や遅刻減少し渋滞しまうとそれをエスアールオーアイ社会的投資収益率で計算したところ2016年9.86 .2 1010 96ってなると三枝されたこれはつまり、このワークショップ10 4,000,000円とすると100 × 9.86で9,860,000円の食費コスト、行政コスト削減できたと言うことを意味する。
    他にも海外の事例では気にしないで各種分に置いて貧困や移民問題母国語ではないのある地域の子供たちが英語の取得率が向上し自己肯定感が高まり結果として大学学費習得率が3倍にあったと言う報告もある。

  • 交流の場をつくる
    交流の口実をつくる
    またより多種多様な人が集まる場にできるほど、その価値は高まる

    他者と交流し、社会的な役割を実感することで認知症や障害の予防改善につながる

    社会的処方という考え方を知ることができて良かった

  • 「地域とのつながり」を処方することで問題を解決するという、「社会的処方」。

    その考え方や、実際の地域の取り組みが紹介されています。

    ソーシャルワーカーとして、大変興味深く読みました。
    もっと自分の地域のことを知りたくなりました。

  • これからの日本で重要度の高まる社会的処方についてゼロから知ることができた。

    https://note.com/medialpxc7/n/nef15089bc8a0

  • 大学のデザインの課題で「社会課題の解決」などとつい口にしてしまうのだけど、この本のように現場やひとの密着した実践を見ると、フィールド(現場)と離れてあれこれ考えても本来の解決とは遠いのだよなぁと思ったり。

  • 本としてどうというより、このような活動をしている方たちを心から尊敬するし、応援したい。社会的要因がどう健康に関与するのかや、そこに介入する取り組みが広く知られて欲しい。 

  • 医学では解決できない問題について、コミュニケーションやコミュニティの力で解決を試みていく内容。

    事例が多く、著者なりの考察があるのも特徴的。

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著者プロフィール

川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター、腫瘍内科/緩和ケア内科医長。
一般社団法人プラスケア代表理事。
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から
川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセン
ターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケア
チームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち
上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地
域での活動に取り組む。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
著書に『がんを抱えて、自分らしく生きたい――がんと共に生きた人が緩和ケア医に
伝えた10の言葉(PHP研究所)』、編著に『社会的処方:孤立という病を地域のつな
がりで治す方法』(学芸出版社)などがある。

「2020年 『だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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