- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761527617
作品紹介・あらすじ
築百年以上の古民家が数多く残る大阪市城東区蒲生4丁目、通称「がもよん」。ここ10余年で30軒超が次々と再生され、空き家活用の先進地として注目を集めてきた。適度な耐震改修、有望な店舗の誘致、飲食業態による収益確保、地主との協働、競合せず共存できる関係づくりなど、皆が稼げるまちの仕組みを仕掛け人が明かす。
感想・レビュー・書評
-
『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』中川寛子さんに聞いた「いま気になる人・コト」 | まち座|今日の建築・都市・まちづくり
https://book.gakugei-pub.co.jp/chat-with-gamoyon-model-nakagawa-hiroko/
『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』和田欣也・中川寛子 著 | 学芸出版社
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527617/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大阪市城東区蒲生四丁目、つうしょう「がもよん」。この地で、空き家を効果的に活用し、町の飲食店オーナーたちを巻き込んだ地域復興に取り組む人たちの話だった。
一時期は行政も関わったようだが、うまくいかずすべて民間の知恵で運営している。この活動を仕掛た人物が和田欣也さん。不動産業界に身を置き、そこでの経験を生かして、多くの人を巻込みながら、住んでいる人も、訪れる人も喜ぶwin-winの関係づくりを実践している。
本書には、空き家を改装するときの費用と家賃設定の考え方や、店子と大家の関係にまつわる話等、実務的な話も書かれている。今の町に至るまでの紆余曲折含めて本書にあるので、町づくりを考えている人たちにとって、ヒントになりそうな事例もあるのだと思う。
いつか、訪れてみたい町の一つになった。 -
飲食店をリノベーションで活用。
断熱、防音や耐震が住まいよりも必要ない。 -
わかりやすい。スッと読めた。がもよんに行きたくなった。
-
2023/6/12
365.3||ワ (5階社会科学)
信愛のある城東区に「蒲生四丁目」(通称「がもよん」)があります。
ここ10年ほどで「がもよん」の発展が素晴らしいと話題になっています。
空き家の古民家を耐震改修し、有望な飲食店を呼び込み、地主も店舗も稼げる街づくりのノウハウを公開した本です。
衰退が激しい飲食店の廃業率は通常約19%もあるのに、開業以来「がもよん」での廃業は0件と素晴らしい業績を上げているらしいです。
時間のある時に「がもよん」を散策してみてはいかがでしょうか? -
この本を読んで、がもよんに興味を持ち、実際に行ってきました。本を読み、特に興味を持ったのは以下の点です。
---------------------------
・金銭のやり取りや金額が載せられている
・また、その設定理由まで書かれている
・住民、行政、店主、メディア、それぞれとのコミュニケーション方法や意図も書かれている
---------------------------
仕掛人である和田さんご本人が書いているわけではなく、がもよんに興味を持った中川さんが取材し書かれたものだからか、属人性の高い地域おこし活動の「なんとなく」「あの人だから」といった部分が言語化されていて、参考になると感じました。