クイックパース: 名建築で学ぶ速描きテクニック

著者 : 宮後浩

• 学芸出版社 (2021年9月8日発売)

作品紹介・あらすじ

パースには様々な用途があるが、デザインイメージ段階のスケッチパースはスピードが勝負。本書では、巨匠たちの魅力的な建築を題材に、図面・写真からパースを簡単に起こす手順、着彩の仕方を解説する。また、陰影・点景などを描くためのテクニックも紹介。方眼紙を使って、１０分で描けるクイックパースを体感してみよう。

感想・レビュー・書評

[Yabuさんの感想 · 2022年9月18日]

世の中にパースの本はいくつもあるけれど、基本も抑えながら、応用までの流れが、「建築をやっているものなら誰でも知っている」名作を下敷きにしているため、かなり初心者からエキスパートになれる流れになっていると思う。

この手の本は、最初丁寧に線の順序を書いてあるが、実際に難しい構図のものは、「以下同文…」のように省略されることが多い気がするが、最後の最後の難易度の高い建築の課題まで、最初の線から書いてくれていることに感動した。

「今一度手描きパースを学び直す」ための本として、一生本棚に残る本だなと思った。

著者プロフィール

芸術学博士。（一社）日本パーステック協会理事長、㈱コラムデザインセンター代表取締役、㈱コラムデザインスクール学長。瑞宝単光章叙勲受章者。
1946年大阪府生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業後、4年間建築事務所で建築実務の勉学後、26歳の時、建築、インテリアデザインと、パースを専門にコラムデザインセンター創立。パース制作及び教育指導の経歴は約半世紀に渡り、わかりやすい指導には定評がある。著書は30冊に及ぶ。

「2021年 『クイックパース』 で使われていた紹介文から引用しています。」