学び合い育ち合う学校図書館づくり―新しい時代の学びのリノベーション

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  • 学事出版
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  • / ISBN・EAN: 9784761926717

感想・レビュー・書評

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  • 第1部子どもの部、第2部先生の部に分けて、学校図書館をどう活用していくか
    コロナの後に出された著書

    第1部
    1)新しい時代の学校図書館の運営・活用
    ①閉じてはいけない
    閉じないための工夫
    時間、曜日ごとに利用を制限、無人化しない
    図書委員の当番は、自分の学年で/低学年は教員が担当
    返却図書の扱い、一定期間~安心
    放課後も会館
    貸出返却のみにならず、温かい場とする
    配置、換気

    *こみあったら、ろうかでまつ
    *ひとりずつ、あいだをあけてすわる
    *利用の前と後にはかならず手洗い

    ②子どものストレスによりそう
    『モモ』から~
    「聞く」は「寄り添う」

    物語が必要
    参考書『河合隼雄「子どもとファンタジー」コレクション』岩波現代文庫
    子どもの本を読む
    ファンタジーを読む
    物語とふしぎ
    子どもと悪
    大人になることのむずかしさ
    青春の夢と遊び

    ③ポスト・コロナの活用の工夫
    ・不安な気持ちに寄り添う~気持ち、心の栄養
    ・感染症を防ぐ~安全
    ・本の展示を見直す~楽しみ

    ④教室を分館に
    学級文庫の見直し
    管理をしっかり~学習支援との区別

    ⑤コンピューター室と図書館をつなげる
    情報活用能力を養う場所
    1複数の情報源に当たる
    2目的に応じて情報源を選んで活用

    ⑥新たな観点で絵本を見せる
    今までの本を見直す
    スイミー 力を合わせるとき
    ちいさなおうち どのような街づくりをしたらよいか
    ぼくがラーメン 世界の子どものおかれている状況
    100万回生きた ねこの最後の気持ち いのち

    ⑦居場所
    サードブレイス
    居場所のための工夫 くつろぐ
    例)みんなの森ぎふメディアコスモス

    2アナログとICTをハイブリッドに活用
    ①ICT活用のメリット
    子どもごとの状況を把握できる
    ペーパーレス
    情報共有
    カメラ活用
    コンテンツ利用 NHKなど(for school アーカイブ)

    ②アナログ版スライドづくり
    紙を使いこなす
    情報の見せ方の工夫

    ③教材・学習センターとして
    授業の情報を共有
    成果物は学習教材
    成果物を利用するときの匿名化

    ④良質な問い、と言語活動で授業をデザイン
    見通しを持つ
    インプット(基礎、基本を習得)
    インテーク(記録 仮説の検証)
    アウトプット
    リクレクション(省察)

    ⑤学習履歴の見える化
    振り返りカード

    ⑥学問の入門書でほんの広い世界へ導く
    可能性を切り拓く
    専門的な世界へ導く
    新書へ
    丁寧な読書相談

    ⑦理科読書を取り入れ、実験や観察の知識を裏付ける
    参考書として
    しかし、デジタルネイティブの子どもたちは、知らないことをすぐに検索し、じっくりと考えることが下手
    知識だけに頼らず、実感をもって考えられるようにすることが大事

    3読書活動のアイディアで学校やクラスを活性化
    ①朝読書リニューアル
    魅力は?
    1988年に提唱された朝の10分読書の原則
    みんなでやる
    毎日やる
    好きな本だけでよい
    ただ読むだけ

    本の選び方
    選ぶ機会や、選び方を学ぶ場を設ける
    ジャンルを知る
    ★中身をつかむ方法を知る(書名、帯、目次、奥付)
    著者紹介から作者についての知識を知る

    朝読で読んだ本を展示
    朝読で読んだ本を学級文庫に

    ②読み聞かせで心にゆとりをつくる
    ゆとりとして
    再読として
    大型絵本の特別館
    ジャンルを広げて

    ③図書館活用を促すイベント
    図書館イベントで本への関心を
    クイズを取り入れた図書館イベント
    実施時期
    交流の場 カフェ形式

    ④ブックトークは動画で
    ブックトークで大切なこと~気づきを促す語り
    テーマ性を持って本を関連付ける
    テーマを当てさせる(想像させる)

    ⑤新たなつながりを作る読書交流会
    ビブリオバトル
    読書交流会~1冊の本を紹介、発信、記録(紹介カード)へ

    ⑥子どもがつくる学級文庫
    期間限定で
    テーマ性を持った学級文庫
    子どもが選書する

    ⑦本の展示とブック・マップで本の豊かな世界を見せる
    並行読書展示(授業
    本と本をつなぐ展示
    ブック・マップは「見える化」
    例)香港
    深夜特急1
    チョンキンマンションのボス走っている
    寝ながら学べる構造主義
    野生の思考

    群で分類
    香港群
    台湾群
    梅棹忠夫群
    文化人類学群
    内田樹群
    旅行記群

    4本を使いこなして子どもの学びを高める
    ①百科事典、事典、辞典を使い分ける
    インターネットですぐにしらべない
    知の宝庫
    各事典を読む(歴史事典、人物事典、文学事典、スポーツ事典、幕末事典、
    学習用の辞典は基本 漢和 逆引き 類語、ことわざ、故事成語

    独自の切り口の辞典~字源辞典「字統」 古語辞典「字訓」 漢和辞典「字通」白川静

    ニッチな研究
    人)朝里樹

    ②子どもの興味や関心を科学的な読み物や図鑑につなげる

    例)「チョウはなぜ飛ぶか」
    『世界を、こんなふうに見てごらん』

    図鑑を生かす~
    学習図鑑の利用、小学館の図鑑NEO ニューワイド学研の図鑑、学研の図鑑ライブ、講談社の動く図鑑MOVE、ポプラディア大図鑑WONDA
    専門図鑑に接する~牧野富太郎

    ユニークな図鑑
    マニアックな図鑑は入り口
    例)『日本の路線図』


    ③報告文、記録文、紀行文の本で社会を深く学ぶ
    意見文、手紙文、随筆、物語文

    ④問いを立てて絵本を読む
    『へいわとせんそう』谷川俊太郎
    「へいわのボク」と「せんそうのボク」

    ⑤新聞活用で学びを進める
    新聞コーナーをつくる
    切り抜きと関連図書
    ウエブサイトのニュース記事と新聞記事の比較

    親しむ学習
    新聞の特徴を学ぶ
    見出し、リード、本文など独自の表現方法を学ぶ
    同じトピックの新聞比較
    投書、意見文を読む、書く
    コラムを写す

    ⑥雑誌とコミックを生かす工夫
    雑誌を生かす
    コミック

    ⑦物語、小説の点から線へつなげる読書
    同じ作者の作品を読む
    例)宮沢賢治
    絵本、詩集、伝記、物語、童話

    例)伝記、作品、ほかの作家が書いた宮沢賢治論(伝記)、読み物(『サガレン 樺太 サハリン境界を旅する』『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』『宮沢賢治の食卓』(コミック)

    シリーズを読む
    ゾロリ
    No.6
    江戸川乱歩

    ジャンル読み
    ファンタジー
    ミステリー

    映像化された作品と原作の読み比べ

    第二部 先生のための
    ①本がもたらす豊かな時間
    スローライフ
    すきま時間で読む
    ②書店へ行ってみる
    書店の発信 定有堂書店 
    teiyu.na.coocan.jp

    ③図書館に出かけてみよう
    地域の
    館内を
    ユニークな図書館
    富山市立図書館TOyamaキラリ
    高知県高岡 ゆすはら雲の上図書館
    金沢海みらい図書館
    仙台市図書館せんだいメディアテーク
    みんなの森ぎふメディアコスモス
    岡山県立図書館
    鳥取県立図書館

    ④書評を活用して
    新聞書評
    ネット書店書評
    書評専門誌、専門紙
    書評サイト BOOK Bang All Reviews
    書評動画 
    松岡正剛の千夜千冊

    ⑤新潮文庫100冊、カドフェス、ナツイチ

    ⑥好きな作家を持とう
    国語教科書で学んだ作家を読む
    ベストセラーロングセラー
    好きな作家へ

    ⑦サブスクから広げる
    読み放題
    朗読
    ポッドキャストで文学作品やラジオドラマで楽しむ

    学校図書館の情報化を進める
    ①新たな情報センター
    オンライン授業に備えた
    ②デジタルアーカイブを生かす
    NHK for School2011~
    Googleアース利用
    公的機関のアーカイブス 
    *独立行政法人文化財機構文化財活用センター
    https://cpcp.nich.go.jp/
    内の文化財の情報内→リンク集

    *国立公文書館デジタルアーカイブ
    https://www.digital.archives.go.jp/

    *国土交通省国土地理院
    https://www.gsi.go.jp/

    ③学校図書館活用法動画をつくる

    ④地域や他校との交流にウエブ会議を取り入れる
    新らたなスキル

    ⑤子どもの学習マネジメント能力を高めるTeams活用
    探求学習を管理
    情報提供
    確認(グループのメンバー同士)
    疑問

    ⑥授業づくりデータベースを活用
    授業づくりに生きるデータベース
    *国立教育政策研究所教育研究情報データベースERID
    https://erid.nier.go.jp/

    *先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース
    http://www.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/

    *新聞を活用した教育実践データベース
    https://nie.jp/report/

    *特別支援教育教材ポータルサイト
    https://www.nise.go.jp/nc/

    *インクルーシブ教育システム情報支援データベース
    http://inclusive.nise.go.jp/

    *教育の情報化の推進 文部科学省
    https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1369648.htm
    やや古い

    *教育とICT Online 日経BP社
    https://project.nikkeibp.co.jp/pc/

    3知識を生かす社会につなげる
    読解力と汎用的な能力
    PISA
    読解力
    数学的リテラシー
    科学的リテラシー

    ②society5.0が描く社会
    狩猟社会1.0
    農耕社会2.0
    工業社会3.0
    情報社会4.0
    5.0はサイバー空間とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステム

    ビッグデータの集積と人工知能の活用

    Society5.0の学校像とは?

    ③著作権の指導、著作権法
    丸写しとならない探求学習

    典拠の示し方の指導が大切
    ・本文はそのまま引用
    引用箇所は「」で示し、著者、書名、出版社、刊行年を()で示す
    ・本文を要約して紹介する
     そのときも出典を示す
    ・webサイトの機関名、URLアドレス、最終閲覧日示す

    オンライン授業の書作物利用
    著作権法第35条第一項 参照のこと

    ④学問知、専門知と実践知をつなぐ学びの実現
    横断的に学ぶ

    ⑤子ども読書活動推進に関する法律
    2001「子どもの読書活動の推進に関する法律」第二条に理念

    ⑥ユニバーサルデザインの考え方を取り入れる

    ⑦ICT活用とオンライン授業の整備

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著者プロフィール

大正大学教授・附属図書館長
1962年、東京都生まれ。専門は国語科教育、学校図書館。博士(学術)。都立高校3校で教諭、都立小石川中等教育学校主幹教諭、東京都教育委員会指導主事を歴任。日本女子体育大学教授・附属図書館長を経て現職。 (公社)全国学校図書館協議会事務局参事を兼任。複数の都立高校、都立中高一貫で学校評議員を務める。令和4年度子供の読書活動推進に関する有識者会議(文部科学省)で委員を務めた。〈主な著書〉『高校授業「学び」のつくり方』(東洋館出版社、2019年)、『高等学校「探究的な学習」実践カリキュラム・マネジメント』(学事出版、2019年)、ほか多数。

「2023年 『はじめての高校探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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