- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784762022005
作品紹介・あらすじ
社会・文化・技術の発展に関連づけながら、図書・図書館の歴史について学んでいく。
エピソードや背景などを盛り込み、巻末に資料を多く採録するなど、単なる歴史的事実にはとどまらない、初学者にも興味関心がわき理解しやすい内容を心がける。
従来ではあまり言及されないドイツ・フランス・北欧の国々の事例も収録。
情報サービス史・メディア史・コンピュータの歴史、図書館年表や日本図書館史年表も盛り込んだ。
図書・図書館史を学ぶには最適な1冊。
【執筆者】千 錫烈,竹之内 禎,竹之内 明子,吉田 隆,大井 奈美,森 智彦,鈴木 亮太,坂本 俊,二村 健,中山 愛理,田嶋 知宏,中林 幸子,西田 洋平,片山 ふみ,野口 康人
感想・レビュー・書評
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一章が授業一コマを想定してまとまっているのでわかりやすい。
後半は国ごとの近現代史や、レファレンスなど分野ごとの歴史になっていてユニーク。
図書館史それ自体についても熱を込めて語られていて、筆者の思いが伝わった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
司書課程の補助教材として使った。中小レポートあたりの記述が特にわかりやすくて好き。
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12~14章がユニーク 近現代以降が国別の歴史となっている。北欧もある。
第1章 古代文明と文字
1.「図書館」に関する語源
2.人類の誕生と言葉の発生
3.メソポタミア文明
4.エジプト文明
5.黄河文明
6.インダス文明
第2章 古代の図書・図書館史
1.古代ギリシャ世界
2.アレクサンドリア図書館
3.共和政から帝政初期のローマ
4.五賢帝時代から西ローマ滅亡まで
第3章 中世の図書・図書館史
1.中世前期の西ヨーロッパ:混乱からカロリング朝ルネサンスへ
2.東ローマ帝国
3.イスラム世界の図書・図書館史
4.中世後期の西ヨーロッパ
第4章 近世の図書・図書館史
1.ルネサンス時代の図書・図書館史
2.グーテンベルクの活版印刷術と印刷物の普及
3.宗教改革と読者層の拡大
第5章 近現代の英国
1.公共図書館誕生以前の公共的図書サービス
2.大英博物館図書館
3.英国における公共図書館の発展
4.1919年の公共図書館法改正:現代の英国図書館
第6章 近現代の米国
1.植民地時代の図書館
2.独立後の図書館
第7章 近現代のドイツ
1.ライプニッツの図書館思想とドイツ図書館学の成立
2.19世紀および20世紀のドイツの図書館活動
3.戦後ドイツの図書館史
4.近代ドイツを代表する著述家・著作とその影響
第8章 近現代のフランス
1.ノーデの図書館思想とマザラン図書館
2.王室図書館の形成と納本制度の確立
3.フランス革命後の図書館
4.フランス国立図書館
第9章 近現代の北欧
1.北欧諸国概論
2.北欧文学史
3.北欧諸国の公共図書館史
第10章 日 本(古代~近世)
1.古 代
2.中世・近世
第11章 日 本(明治時代~現代)
1.文明開化と図書館の衝撃
2.近代型図書館の形成
3.第二次世界大戦後の公共図書館の状況
4.図書館各界の状況
5.歴史における図書館の変化の誘因
第12章 情報サービス・レファレンスサービスの歴史
1.公共図書館における情報サービスのはじまりと展開
2.企業体図書館における情報サービスのはじまりと展開
3.議会図書館における情報サービスのはじまりと展開
第13章 ドキュメンテーション,アーカイブ,印刷・写真技術
1. ドキュメンテーションの歴史
2. アーカイブの歴史
3. 印刷技術の発展と視聴覚資料・写真技術の歴史
第14章 計算機の歴史・コンピュータ技術の発展・インターネットの歩み
1. 計算機の歴史
2. コンピュータ技術の発展
3. インターネットの誕生
4. インターネットの発展
第15章 展望:図書・図書館史から見えるこれからの世界
1.日本における図書館史研究の現在と展望
2.インターネットと図書館の今後
3.これからの図書館とメディア
付録
巻末資料