「隠す」心理を科学する:人の嘘から動物のあざむきまで

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762831683

作品紹介・あらすじ

「隠す」行為は文化や種の違いを超えた普遍的な心の働きであり,「嘘も方便」という格言の例など,私たちの社会生活に複雑に浸透している。社会心理学,発達心理学,認知心理学,生理心理学,動物心理学の領野から隠す心理にまつわる12の話題を厳選し,紙上討論を巻末に収載。心を科学的に探究する面白さへと誘う一冊。

【主な目次】
はじめに
●第1部:対人コミュニケーションからみた「隠す」心理
第1章 日常的な嘘の社会的機能
第2章 懸念的被透視感
第3章 欺瞞の手がかりと検出の正確性
●第2部:発達からみた「隠す」心理
第4章 子どもの嘘の理解
第5章 子どもの嘘の生起:語り・想起・会話に潜む嘘の発生因
第6章 自閉スペクトラム症児のあざむきの発達
●第3部:記憶からみた「隠す心理」
第7章 記憶の語り直しによる「自己欺瞞」
第8章 嘘による記憶の変容
●第4部:「隠す」心理の生理反応
第9章 末梢生理活動からの情報検出:隠匿情報検査
第10章 情報隠匿時の中枢神経系活動
●第5部:動物の「隠す」心理
第11章 サルとイヌのだまし合い:戦術的あざむきの進化
第12章 鳥類の「隠す」心理:ヒトや類人猿との比較
●第6部:「隠す」心理に関する研究の展開
第13章 紙上討論

感想・レビュー・書評

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  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1388148

  • 隠すことやうそをつく、欺瞞などの一般的な知見である。フェイクニュースについては全く触れていない古典的な研究である。その中で面白いのは、犬の飼い主を騙す行動である。外でトイレを済ませたふりをして雨の散歩を早く切り上げさせたり、悪くない方の足を痛がって飼い主に抱きかかえてもらったり、ということがある。
     鳥についても、ある種の鳥の繁殖行動での雄と雌のそれぞれのつがい以外との交尾については、あまり他の本で書かれていないので興味深い。
     隠す行動についての卒論を書こうとする人以外は役立たないかもしれない。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50256174

  • 日本教育新聞第6309号202213 評者: 野口芳宏(植草学園大学名誉教授)

  • 心理学

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著者プロフィール

太幡直也(たばた なおや)
愛知学院大学総合政策学部 准教授
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻一貫制博士課程修了。博士(心理学)。
日本心理学会,日本社会心理学会,Society for Personality and Social Psychologyなどに所属。専門は社会心理学。
著書は,『懸念的被透視感が生じている状況における対人コミュニケーションの心理学的研究』(単著,福村出版),『エッセンシャルズ心理学:心理学的素養の学び 第2版』(共著,福村出版),『パーソナリティ心理学入門:ストーリーとトピックで学ぶ心の個性』(共著,ナカニシヤ出版)など。

「2021年 『「隠す」心理を科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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