- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763014290
作品紹介・あらすじ
与謝蕪村の俳句と西洋美術に、果たして通底する何があるのか?ジャンルも時代も国も飛び越えて符合するヴィジョン!
感想・レビュー・書評
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蕪村と西洋美術。。。
一見繋がりのない2つが時代と国を超えて共鳴しあう、見事でした。
蕪村の句の広さや深さ、そして核にある人の暗さと幼い頃の影響をかんじることができました。
1つ1つの解説もすっきりしていてさくさく読み進めることができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レトリックが素晴らしい。蕪村はもちろんすごいです。
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蕪村の俳句に西洋美術をあてて
鑑賞しようという本。
NHKの日曜美術館で取り上げられていて
頭の中をひっくり返されるような
感覚になるのがおもしろく、
本編の本も読もうと、思って。
本の方が、西洋美術寄り。
美術の解釈や紹介がメインだった。 -
借りたもの。
西洋美術と日本の俳句、詩学のコラボレーション、否、コラージュか。
蕪村の俳句を読んだ次の頁に、西洋美術が載っている。北川健次先生の解釈を読んでいて想像するヴィジョンが、一見何のつながりもない俳句と西洋美術を深く結びつける。というより合致する。
内容は北川先生の欧州紀行回想録、美術史と俳句の解説。
一貫して存在する、母への思慕、安息を得る胎内回帰を望むような魂の叫びへの着眼点。
俳人と画家の生い立ちや様々な解釈、解説には読んでいて迷宮に入り込んでしまったような気分にさせる。その探究心や発見(したと思ってしまうもの)に酔いしれる。