ロダンを魅了した幻の大女優マダム・ハナコ

著者 :
  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763018106

作品紹介・あらすじ

明治時代の末、恋にやぶれてヨーロッパに旅立ったひとりの女性がいた。
女優となった彼女は、一座を率いてヨーロッパ・ロシアを巡業し、一大センセーションを巻き起こした。
明治35年から大正10年に帰国するまでの約20年間、「マダム・ハナコ(花子)」という芸名で人気を博した。
切腹するシーンを演じる花子は、身長136cmの小さな体にもかかわらず、舞台上での存在感は圧倒的で、彫刻家ロダンの目にとまり、彼女をモデルにした彫刻を何点も残している。
本書は、花子探索の道にはまった二人の研究者澤田助太郎氏と資延勲氏の成果をもとに、ロダンを魅了した花子の波乱の人生をまとめたノンフィクションである。

感想・レビュー・書評

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  • 大変なことも多かっただろうけど、こんなダイナミックな人生を、あの時代の、日本人の、女性がやってのけていた、しかも はんなりと、気負いもなく、いつも心持ち楽しげに。こういう、あんまり強烈には自分の意思を持たないんだけど気がついたらダイナミックな人生でした、という明るめな女性が好き。おそめさんとか田中道子さんとか。

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著者プロフィール

大野芳(おおの・かおる)
一九四一年愛知県生まれ。ノンフィクション作家。『北針』で第一回潮賞ノンフィクション部門特別賞受賞。
著書に『近衛秀麿――日本のオーケストラをつくった男』(講談社)、
『絶海密室』『瀕死の白鳥――亡命者エリアナ・パブロバの生涯』(以上、新潮社)、
『8月17日、ソ連軍上陸す――最果ての要衝・占守島攻防記』『「宗谷」の昭和史――南極観測船になった海軍特務艦』(以上、新潮文庫)、
『死にざまに見る昭和史――八人の凜然たる〈最期〉』『無念なり――近衛文麿の闘い』『裸の天才画家 田中一村』(以上、平凡社)、
『天皇は暗殺されたのか』(二見文庫)など多数。

「2020年 『伊藤博文を暗殺したのは誰なのか 安重根と闇に隠された真犯人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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