- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763134561
作品紹介・あらすじ
2000件以上の企業価値評価に携わった、ファイナンスの超プロが教える「必要とされる人」になる方法。
感想・レビュー・書評
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☆現在価値(PV)=将来の平均キャッシュフロー(CF)÷割引率(R)
ファイナンスの観点からいかに自分の価値を上げていくか述べてある。
・現代の企業が評価する人材像は、キャッシュを生む力のある人材
・ファイナンスの素養は大きな武器になる。
・「何をすれば明日の自分は今日の自分より価値が出るか」を念頭に毎日の仕事に向き合う
・営業ほど「キャッシュフローを生む力」を伸ばしやすい仕事はない。
・仕事上では絶対に嘘はつかない。崇高な信念からでなく、仕事上の嘘は代償が大きすぎるから。
・ときには「リスクを取る」ことも必要。リスクとリターンを天秤にかけて進退を判断する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファイナンス理論からみた自分の価値とは?
「キャッシュを生む力」という視点で自分を評価すると今自分が何をすべきかということが明確になります。
キャッシュといってもこの本はお金至上主義をすすめているわけではありません。
むしろ自分自身をなぜ磨かなければならないかということを経済的な価値から納得させてくれます。
株や土地に投資する時代よりもこれからは自分に投資する時代だと思います。
おすすめの一冊です。 -
この本は,ファイナンスの基本的な考え方を紹介したうえで,それをキャリアにも活かすというなかなか珍しい本。カネも人も同じような考え方ということでもある。ファイナンスとは一見関係なさそうだけど,時には鈍感力が必要だったり,二次会を断るのをおすすめしたり,仕事量のコントロールの必要性を語ってみたりしたりしているのも興味深い。
昔,無借金経営が偉くて,なぜ借金してまでそんなことをするのかと不思議に思ったことがある。自転車操業のような状況もありうるのだろうけれど,このファイナンスの考え方を踏まえると至極当たり前のことなのかもしれない(もちろん,それがキャッシュにつながらないと意味が無いのだろうけど)。人生やキャリアもそう。借金というか,後ではなく今したほうが良いのうかどうか,そんなことも考えてながら判断したい。 -
vol.323 2000件以上の企業価値評価に携わった男。必要とされる人になる方法とは?http://www.shirayu.com/letter/2015/000654.html
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ファイナンスの観点から自分の価値を考えるきっかけになった。
PV(自分の価値)=CF(キャッシュフロー)/R(割引率)
自分の価値を高めるには、キャッシュをうみだすか、割引率(リスクー成長率)を下げる。また、失敗からもう一度やりなす際には、自分自身を貸借対照表で見たときに無形資産をいかに持っているかが重要で、常日頃からの自己投資をしておく必要がある。無形資産を高めるとPBRが高くなってしまうが、人間や会社でもPBRが高いから悪と考えるのではなく、魅力的な人材・会社ととらえることができるという考えは新鮮だった。 -
凄まじくいい本。
読みやすい、分かりやすい、納得感満載。
著者は企業価値評価をしているファイナンスのスペシャリストらしいんですが、その企業価値評価を個人にも当てはめて評価していて「わたしはいくら?」ということが分かるように説明してくれているんです。
そんなところがおもしろい。
例えば、
「ある人がふとキックボクシングをやりたいと思い立ち、AジムとBジム、どちららのジムに通おうか迷っているとして、
Aジムではレベルの高いトレーナーが教えてくれて、高度なテクニックや深い考え方を学べ、付きっきりで教えてくれて月会費が1万5千円。
Bジムでは簡単に教えてくれるが後は各自で動いてくれというレベルだけど、月会費は8千円。
この場合どちらのジムを選ぶべきか?と言う質問。
そこで、月会費が高くても将来の役に立つかもしれないならAジムへ。
とにかく安く抑えたいからBジムへ。といった直感的な判断はどちらも間違い。
正解は、自分が置かれている状況によって変わって
「自分が今後プロになりたくてとにかく最短で強くなっていきたい」と 考えるならAジム。
「ダイエットをしたり軽い護身術的な感じを学びたいと思うならBジム。」
という様な価値基準で選ぶのが正しい。
目先のことではなく将来を見据え、1万5千円or7千円という月会費を吟味する。
その上で投資以上のリターンがあると思えば、そこに投資する。それがファイナンス的にものを考え、判断すること。」
という様な感じでお金の正しい使い方を示してくれています。
これは自分視点で勝手に文章を改ざんさせて貰いましたが、この様な例題をいくつか用いてファイナンスというものを説明してくれていて、本当に分かりやすかった。
自分の給料が思うように上がらなかったり、自分の価値というものがよく分からない人に向けての本。
久しぶりの激当たり本でしたので、紹介させてもらいました。 -
あなたの価値は、PV=CF/R、稼げることと、信用力をあげること。会社に尽す人ではなく、会社に必要とされる人になるべし。
シンプルで、わかりやすかったです。 -
銀行出身の著者としての考え方
新入社員向け、仕事の本質がわからないまま転職をする人向けの本である。
これからの時代を生き抜くためには「ファイナンスの視点に基づいて自分を磨き、ファイナンス的に価値の高い人材になること」が絶対条件
「ファイナンスとはモノの価値を評価する手法」であり、狭義には「企業の価値を評価する手法(コーポレートファイナンス)」と定義。
時価総額の高い企業には、ライバル企業より良い人材がそろっている。
企業の価値は、彼らが持っている物的資産ではなく、そこで働く人の人的資産の価値できまる。
この本は、「ある簡単な数式」を使って、あなたの絶対的価値を高め、どこに行っても評価される人になる方法を具体的に紹介している。
あなたがめざすべきは、会社に尽くす人ではなく、会社に利益をもたらし、必要とされる人になること
現代の企業が評価し、必要とする人材像は、
「企業価値の増大に貢献する人材、つまりキャッシュを生む力のある人材。」
現在価値(PV)=将来の平均キャッシュフロー(CF)÷割引率(R)
大事なのは現在持っているキャッシュの額ではなく、将来的に生み出されるキャッシュフローの大きさ
自分の価値を高めるということは、キャッシュフローを生むということ
一人一人がどれだけ会社に貢献しているかを測るには、各自が会社にもたらすキャッシュフロー(稼ぎから費用を除いたもの)がもっとも適切な評価のものさしとなる。
営業だけではなく、総務、経理、システムなどのいわゆるコールセンターといわれる部署も例外ではない。
コストセンターの場合「いくら利益をだせたか」ではなく「どれだけ業務を効率化し、いくらコストを削減したか」で考えて貢献度の高い人を評価すればいいのだ。
不動産投資に力をいれるくらいなら、自分に投資をしよう。
「自分自身」は譲渡不可能な資産。外的要因により現金や不動産をすべて失ったとしても、自分だけは絶対に残ります。
将来のキャッシュフローを大きくするために必要なことはだった二つ、「土台作り」と「実績作り」
会社を利用するということは、会社の資産を活用して自分の価値を高めるということ。
会社に活気を与える人になろう
会社に活気を与えるような言動も、間接的ではありますが、キャッシュフローを増大させることにつながる。
あなたが自分の専門分野以外にも視野を広げたいと考えるなら、まずは自社の「バリューチェーン」を把握すること。
バリューチェーンとは、商品やサービスに付加価値をつける流れのことをいう。
あなたの過去の実績には一円の価値もない
予想キャッシュフローを高めるための「社会人としての基礎力」とは、具体的に次の3つ
「尊敬語、謙譲語、丁寧語を使い分ける力」
「相手の名前と顔を覚える力」
「時間を厳守する力」
プレゼンの3つのコツ
「相手がわかる言葉で話す」
「一度に三つ以上の話をしない」
「あらかじめ今から何を話すかを提示する」
PBRが高い会社では、商品や工場ではなくヒトやブランド力がキャッシュを生んでいる。人材が能力を発揮する余地が大きい分、自分の価値を高めるチャンスも多いと考えられる。
「椅子」がヒエラルキーを示している。
その会社にどれくらいのヒエラルキーがあるかを知りたければ、社員たちの「椅子」を見ること。
今日の百万円は十年後の二百万円より価値がある
ファイナンスの世界では、お金の価値は時間と共に目減りしていくと考える。
「いくら」稼ぐかより「いつ」稼ぐかのほうが重要
ファイナンスの世界では「いくら稼ぐか」と同じくらい「いつまでに稼ぐか」が重要な意味を持つ
摂っていいリスクとは、「うまくいけばこれだけ儲かるが、最悪の場合これだけ損をする」ということがわかっているリスク
リスクを恐れずに挑戦し、次の世代のために社会をより豊かにしていくことは、貴方の義務であれ、使命である。 -
取引先より(社長さんが著者で)頂いて。
筆者の前2作よりも若手社会人向けの内容に特化しているため、その分退屈も、ファイナンス的な考え方は人生における必修科目。
前作の「お金はサルを進化させたか」の方は強くおすすめ。