- Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764107267
作品紹介・あらすじ
「発掘された日本列島2021」展の公式図録。巻頭「我がまちが誇る遺跡」では、千葉県市原市、広島県福山市、山口県山口市の歴史と遺跡を紹介。「新発見考古速報」では縄文時代から近世までの14遺跡の最新研究成果を報告する。
感想・レビュー・書評
-
〇千葉県市原市国分寺台遺跡群:
縄文時代早期(7千年前)と縄文時代前期(6千年前)の大規模なムラ。
早期は屋外の施設で調理、ハマグリやマテガイ、アカニシ、シカやイノシシ、近隣の村と共同作業。クルミやクリ。神津島や信州の黒曜石や石器。ツノガイの貝ビーズ。
東北、北関東、九州など遠隔地の土器、伊豆諸島などの石器石材、南伊豆諸島の貝材。交換材として南房総のタカラガイ、イモガイなど。モノと情報の交流拠点。
縄文時代後期・晩期にはマツリ、土偶や石棒の破片。台地北端からは東京湾や富士山が見える。
〇瀬戸内海の備後福山、鞆の浦:
水運の要。1万年前は陸地で汽水湖がある状態。紀伊水道と豊後水道から満ち潮時には海流が流れ込み、引き潮時には外へ流れ出し、潮の流れが変わる。潮待の港。
縄文時代早期-後期末(8千年-3千年前)、香川県産の安山岩の石器など。御領遺跡(3-2千年前)、長期間にわたり地域の拠点的集落。
〇鹿児島県天城町、下原洞穴遺跡、縄文時代中期(1万5000-4000年前):
奄美群島の土器文化の起源が1万年前以上までさかのぼる。隆起線文土器。磨製石鏃の制作工房
〇埼玉県北本市、デーノタメ遺跡、縄文時代中期-後期(5000-3800年前):
1200年以上続いた関東最大級のムラ。オニグルミ、キハダ・クワ属の種実、ダイズ栽培、ウルシの栽培、製品化。
〇千葉県我孫子市、下ヶ戸貝塚、縄文時代後期-晩期(3500-3000年前):
ミミズク土偶、土製耳飾469点。石剣、石棒、独鈷石。祭祀にかかわる遺物。
その他、弥生時代、古墳時代、中世などの遺跡。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発掘された日本列島2021 文化庁 共同通信社
最初に違和感のある「ごあいさつ」というページあり
さすが役所の仕事だね
内容もさして目新しくないし空振りだ