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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764261655
作品紹介・あらすじ
聖書解釈学の最前線の手法と実践
日本屈指の旧約聖書学者による最新の論文集。自然と人間、食物規定(カシュルート)、平和(シャーローム)の観念、申命記史書における王権・王朝の神学的理解など、旧約聖書の思想と文化の根幹に関わる主題を扱う。俯瞰的視点からの概観と緻密なテクスト分析により、多様性と緊張関係を超えた旧約聖書全体を貫く観念を描き出す。
感想・レビュー・書評
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前に読んだ「一神教の起源」が面白かったので読んでみた。今回は論文集だけど、やっぱり面白いしわかりやすい。「ナタン預言の成立」「申命記史家(たち)の王朝神学」で聖句の文言を分解・精査して成立過程を考えていくのはわくわくした。さらっと読んでしまえばなんということのない文章にも、民族や信仰の危機へ何とか対応しようと奮闘した人々の筆跡があり、それらが長い長い時代の間に積み重なっている。もちろんここで語られる一つの仮説が「正解」であるということではないが、その歴史にどうにか触れようとする現代の奮闘もまた面白い。
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