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- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764267374
作品紹介・あらすじ
『ナルニア国物語』で多くのファンを得たルイス。無神論者だった彼が信仰へと接近する心の軌跡と、豊かな作品世界。友情、愛、希望などのテーマから、生きること、信じることの本質について語りあう。
感想・レビュー・書評
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C.S.ルイスが若いころは無神論者で、キリスト教を論駁しようとかんがえていたが、なぜ神を信じるようになり、更にキリストを信じるようになったのか!この著者自身が同じような人生遍歴をたどったようであり、説得力があった。神があるとの前提での世界観が無神論の世界観を凌駕し、全てを説明できる!無神論が戦争の残虐性に対する非難を人間に対して向けざるを得ず、戦争によってルイスが受けた心的外傷の意味を解明しなかった。「単純なる饒舌で浅薄な理性主義」と無神論を語ることは、私にとっても痛快だった。ルイスのナルニア国物語とトールキンの指輪物語の類似性を感じていたが、実はこの2人は学友で影響を与え合っていたと書いており、非常に納得した。
末尾の言葉が強烈に印象に残った。「人間の歴史は、これまで多くの人々を忘却したように、私たちのことも忘れるであろう。しかし、私たちの名は神の手により、『命の書』に刻みこまれる。…私たちを力づける言葉であろう」詳細をみるコメント0件をすべて表示
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