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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764274396
作品紹介・あらすじ
パレスチナで成立した二つの世界宗教はどのようにして形成されたのか? 聖書世界ではどのような祭儀が行われていたのか? 唯一神教の萌芽はいつから看取できるのか? 約1 万年前から紀元後70 年までの聖地に生きた諸共同体により営まれた多種多様な宗教実践の姿を、考古学的遺物や文献資料から浮き彫りにする。
感想・レビュー・書評
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イスラエル(後のユダヤ)民族がどのような宗教観念を持って生きてきたのかを、歴史的に叙述した本。この前読んだ山我氏自身の本と一部内容的に被るところもあり理解が深まった。
BC1200年前後の原イスラエルの出現の経緯についてはおおむね見解が一致しているけど、山我氏との違いは、統一王朝とダビデ・ソロモンなど聖書的記述の実在性を前提として受け入れて論を展開するところ、周辺地域民族の宗教観・宗教生活を明らかにし、その中でイスラエル人の宗教の実態を掴もうとするところ。そのために遥か彼方の新石器時代から始まるのでちょっとびびる。考古学の実績はかなり詳細に紹介されている。
北王国・南王国の対比は整理されていて分かりやすかった。ローマ時代の宗教的状況の流れはごちゃごちゃで複雑ながらなんとか分かったかな?最後の方は訳も力尽きてきている感じがして誤字も多く若干読みづらかった…。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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