- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784764901803
作品紹介・あらすじ
本書は、情報科学の基礎数学のうち特に論理数学に的を絞り体系的に基本から解説した入門書である。とかく抽象的になりがちな理論をわかりやすく説明するために、できる限り具体例を用いたり、また、パズル的な例題や練習問題も豊富に載せるなど、理論の理解に役立つよう工夫をこらしている。
感想・レビュー・書評
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集合や写像、基本的な群・環・体の演算、ブール代数、論理回路、命題・述語論理学、ロビンソンの導出原理、論理プログラミングの紹介、と IT系に必要な離散数学の基本的な知識が網羅されている。説明もわかりやすく、必ず端的なケースの例示があるので好感が持てる。定義だけではなかなか分かりにくい写像や上界下界などについてもちゃんと図が示されている。刷数がかなりあるのもわかる。
中古でも入手しやすそうなので、とりあえず一冊選んで勉強してみたい向きにはおすすめ。ただし、ちゃんと時間をかけて読むこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かつて研究室時代に読んだ本。
「論理学」を深堀りでき、延長線上にはgoogleなどの言語解析にも繋がる分野。
最後の方のプログラミング言語Prologについては、「さすがに現代では使わないなぁ」と感じるが、それ以外は現在そしてこれからの技術にも結びつき、かつ基本的な事項。
特に述語論理は、「数学を極めていくと、国語になる」とも言える、興味深い分野。 -
集合、代数、論理、辺りがちょうどよくまとまっている。どのくらいがちょうどいいのかは人によるので、万人にお勧めできるわけではない。ちょいちょい説明不足な部分があり、これ一冊では不十分。