未来を創る「プロジェクト学習」のデザイン

制作 : 美馬のゆり 
  • 近代科学社
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本棚登録 : 32
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784764955554

作品紹介・あらすじ

17年間のプロジェクト学習のノウハウがここに!
 本書は、はこだて未来大学で17年間の試行錯誤の中で蓄積してきた、プロジェクト学習実施のためのノウハウやデザイン原則についてまとめたものである。
 第1章では、プロジェクト学習が生まれてきた背景とその意義、根底にある学習理論について解説。第2章では、同大学の事例で、プロジェクト学習の1年間の流れを紹介する。第3章では、同大学のプロジェクトの事例を複数紹介する。他分野の読者でも大変参考になる。第4章と第5章では、実際にプロジェクト学習を始め、運営していく際に必要なノウハウを紹介する。初めに、プロジェクト学習をデザインする際のチーム編成や空間、設備、予算、実施のためのガイドラインを具体的に示し、次に、教員の役割について説明する。第6章では、プロジェクト学習の社会的応用について考える。
 プロジェクト学習にかかわるすべての教育者、必携必読の書である。

感想・レビュー・書評

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  • 公立はこだて未来大学でのプロジェクト学習の実践例集。といっても個別の実践例が詳しく掲載されているわけではない。必修科目であるプロジェクト学習の意義,ベースとなる理論,実際の進め方,学生や教員の組織作り,プロジェクト学習の先にあるもの,が論じられている。
    単に,アクティブラーニングをしなければという業務的義務でしているものではなく,建学時点からの教育的ねらいを実現するものとして位置づけられているため,本気度が違う。大学が,高等教育の質を高め,結果的に有為な人材を社会に送り出し,社会を良くしていく貢献をするための1つの方法として参考になる。
    公立はこだて未来大学のドメインはfun.ac.jp,Future UNiversity hakodate,FUNマインドの大切もあとがきで述べられている。

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著者プロフィール

美馬のゆり(みま のゆり)
電気通信大学電気通信学部(計算機科学科),米国ハーバード大学大学院教育学研究
科修士課程,東京大学大学院教育学研究科修士課程を経て,
電気通信大学大学院情報システム学研究科博士課程を修了,博士(学術)。
埼玉大学教養学部助教授,日本科学未来館副館長などを経て,
現在:公立はこだて未来大学システム情報科学部 教授
専門:教育工学・認知科学・情報教育
主著:『不思議缶ネットワークの子どもたち』 ジャストシステム
『「未来の学び」をデザインする』(共著) 東京大学出版会
『理系女子的生き方のススメ』 岩波書店
『インフォーマル学習』(共著) ミネルヴァ書房
『学生を自己調整学習者に育てる』(共監訳) 北大路書房

「2018年 『学習設計マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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