経済学を知らずに医療ができるか!? 医療従事者のための医療経済学入門
- 金芳堂 (2020年8月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784765318341
感想・レビュー・書評
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医療経済に関する良書。東大の康永先生の本。
基礎編2章では医療介護制度の基礎知識に関して解説されている。
米国のような低福祉、低負担が必ずしも正解ではないが、日本は中福祉、低負担でアンバランスである。
米国の包括支払い方式では、在院日数短縮のインセンティブが強く働き、実際再入院率の増加が起こった。
介護保険サービスの概要についても解説されている。
応用編5章では医療の無駄に関して解説されている。
日本は他国と比べて多くのCTやMRIを抱えているものの稼働率が低く集約化が必要。
過剰な治療、過剰な薬剤に加えて病院が多すぎる問題についても触れている。在院日数短縮だけでは医療費削減に繋がらない。病床数の減少がセットで必要である。それはDPCにおいて空床回避行動が起こるためである。
この2章だけでも学びが多かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすく、導入にとても役立った本
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姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→
http://library.koutoku.ac.jp/CARINOPACLINK.HTM?IS=9784765318341 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50249832 -
イワケンの本棚から。タイトルからしてなかなかに挑戦的で、語り起こしもそこから予想される感じで幕が開く。ただそれは、危機的現状に対する真摯な思いがなせる業であって、読み進めるうち、全く気にならなくなる。ユウさんの医療経済学本と根本的な方向性は同一だし、特に違和感を感じる主張もなく、いちいち納得しながら、まだまだニッチなこの分野の勉強が進められた。応用編については、機に応じて読み返す必要もありそう。
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自院経営立て直しのために手に取ったが大局観でガツンとやられた。地域医療構想、地域包括ケアに関わる人必読の一冊。何でもお上のせいにしちゃダメだな。
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