【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)

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  • 暮しの手帖社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766002003

感想・レビュー・書評

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  • まさに戦後日本の奇跡だったと思う。戦前それなりの教育を受けていた者が、戦時中の混乱で財産を失うなどすするが、その文化的な遺産を活かして、戦後のリベラルな空気の中で復活する。割とよくあるプロットではある。
    でも、細かいストーリー(花森がプラモデル好きなど)は、面白かった。

  • 仕事をもって、世の中で活躍している女性の生き方に惹かれます。朝ドラの村岡花子、広岡浅子につづいて、大橋鎮子さんの人生もまた魅力的でした。
    戦後、人々の価値観をつくってきた、まさに暮らしの「運動」であった雑誌「暮らしの手帖」。当時の熱い想い、真剣さが、それでも肩の張らない鎮子さんのことばで簡潔に語られています。その真剣さに、川端康成、井上靖、三島由紀夫など、名だたる文士が寄稿し、村上シェフなど超一流の料理人たちがレシピ作りに力を貸してくれたのでしょう。(料理は必ず編集部でつくって、わかりやすい説明や写真をつけて、家庭料理になるよう工夫されていました)
    昭和33年に、アメリカ大使館から招かれて、アメリカを視察する手記は、鎮子さんの好奇心と意欲に溢れています。
    読者が、お金を出して買ってくれるに足りる、ホンモノを届けること。雑誌なのに増刷されて、売られ続けているのも納得です。
    これをずっと買っていた母を、見直してしまいました。

    ところでこの本は「ポケット版」とあり、文庫本サイズよりひとまわり大きく作られています。それが何ともここちよい大きさで、文字の大きさも読みやすく、とてもよかったのです。

  • これはいい本でした。人との出逢い、時機、行動力が世界を変えていくことを実感できます。
    人は人とともに歴史を作っていくのですね

  • 朝ドラの「とと姉ちゃん」の影響で、本屋には
    大橋鎭子さんや花森安治さん関連の本がたくさん
    ドラマの設定とはかなり違う内容だけれども
    一生懸命生きて、丁寧に暮らして、思いやりを持って
    優しく、楽しく生きている姿に、ほっとする
    文章も淡々としていて読みやすい

大橋鎭子の作品

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