フラワーフェアリーズ  (花の妖精たち 愛蔵版)

  • グラフィック社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766122657

感想・レビュー・書評

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  • 森永のハイクラウンチョコレートという商品をご存知の方がどのくらいいるだろう。
    ちょうどタバコの箱くらいのサイズで、中にはチョコレートとおまけのフェアリーカードが一枚入っていた。
    ハイクラウンチョコが比較的高かったこともあり、滅多に買えなかったので、このカードもなかなか集まらなかった。私もまだ幼かったせいもある。
    集めようとすると、今度は同じものばかり出てきたり。
    それでもカードの絵の愛らしさと美しさはしっかり記憶にある。

    ネットなんてものも無かったので調べられなかったが、今になって検索してみたらシシリー・メアリー・パーカーさん(1895~1973)と言う英国生まれの画家さんが描いていたものだった。
    ええ?そうだったの?と思わず声が出たほど、知名度の方が先行していた。そんなものである。
    で、今月誕生日を迎える長女のために、迷わず購入。
    私の「宝物入れ(笑)」でシシリーさんのカードを見て、「うわぁ!しゅてきぃ(素敵)!」とため息をついていた彼女への、贈り物である。
    さっそく両手を綺麗に洗って(笑)そおっと、そぉっと、読んでみたというわけ。
    愛蔵版と銘打っただけのことはある装丁で、表紙から見返し、裏側までもうひたすら美しい。

    シシリーさんの描く花たちは、園芸種よりは野の花がほとんどなのが嬉しいところ。
    だって妖精は、小さな野の花の陰にいるものだものね。
    出来るだけ本物に近づくよう注意深く描いたという花たち。
    その写実性と、ファンタジックな妖精との組み合わせは、今見てもため息ものである。
    それぞれの花から浮かぶイメージで妖精の絵を描いているので、花の名前だけでなく実物を知っているともっと楽しいだろう。
    私はほとんどを見知っているのだが、悔しいことに「ヒース」は知らない。
    「嵐が丘」の舞台にもなっている「ヒース」の丘を、この目でいつか見てみたい。
    だって、赤紫のちょうちんブルマを穿いた男の子の妖精が、すごくかわいいんだもの!
    それから、今我が家の庭を席巻しているチコリの花の妖精が、それはそれは愛らしかったのも嬉しい。
    ひとつずつ列挙していくときりが無いけど、本当にどのページもただただ美しいのだ。
    イラストのひとつずつに、白石かずこさんの和訳の詩がついている。これも素敵だ。

    1923年に初めて世に出たというこの本は、長い時を経ても不思議なほどその魅力は色あせない。
    妖精に逢ったことはなくても、その存在に夢を託した頃を思い出して、何度も何度も読みふけってしまった。

  • 既刊8冊全てが収録されていて、まさに愛蔵版。即決で購入でした。洋書とは少し雰囲気が違うけれど、ピンクの表紙に一面銀色の小口、リボンのスピン…とってもかわいい。手元に届きなんだか安心しました。これでいつでも妖精さん全員に会える(笑)。大判なので見やすいです。

  • 昔家にあった写真立ての中に飾られていたイラストはこれだったのか…いつか買います。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00542297

  • 帯文:”美しくて、可愛くて、なつかしい” ”絶版のシリーズ全8巻が一冊の本になって帰ってきました”

    目次:はじめに、フラワーフェアリーズ 春、フラワーフェアリーズ 夏、フラワーフェアリーズ 秋、フラワーフェアリーズ 冬、フラワーフェアリーズ 庭、フラワーフェアリーズ 木、フラワーフェアリーズ 道ばた、フラワーフェアリーズ アルファベット、索引

  • これは手元に置いて眺める本ですな。

  • 詩画集。可愛らしい妖精の絵がとても綺麗。羽住都さんの雰囲気が好きな人は好きな絵。ただ、こんなに余白をあけるなら、もう少し絵を大きくして欲しかったし、詩がどの絵のものなのかわかりづらいものが多々ある。

  • 去年の秋に出版された、
    愛蔵版。
    シリーズ全8冊に
    掲載された
    花の妖精のイラストと
    詩(白石かずこさん訳)を
    完全網羅した一冊。
    大判上製で
    印刷も美麗。

    渋谷bunkamuraの
    ミュージアムショップにて。

  • ふわり、ふわりと今にも、本から外へ出ていくような素敵な妖精達。妖精だけでなく、周囲の風景も美しいです。
    絵も文も見ているだけで、心が癒されます。
    眠れない夜に読むと、安眠できます。

  • 美しいイラストを見るだけでため息が・・・

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著者プロフィール

1895年、イギリス、サリー州生まれ。生涯を通して体が弱かったシシリーは家庭で教育を受ける。
13歳でクロイドン芸術協会へ入会、16歳という若さでポストカード・セットを出版し、多くの芸術家たちの賞賛を得た。
またラファエル前派に傾倒し、自然の美を再現し、写実的に描くことを信念をもって追求。
『フラワーフェアリーズ/花の妖精たち』シリーズで最大の賞賛をあび、生涯を絵を描くことにささげた。

「2022年 『フラワーフェアリーズ 花の妖精たち 塗り絵ブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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