民藝の教科書① うつわ (民藝の教科書 1)

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  • グラフィック社
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766123449

作品紹介・あらすじ

柳宗悦が「民藝」という言葉をつくってから80余年-いまを生きる日本の手仕事をめぐる旅がはじまります。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃、食卓に並ぶうつわで、華やかな有田焼や九谷焼のものは好きだったけど、いつも小鹿田焼の模様が怖いな‥と思っていました。
    大人になってからは一番心惹かれる小鹿田焼。
    今では素朴で味わいがあり、うつわの存在として美しい民藝のうつわが大好きです。

    「職人の手でつくり出され、庶民の暮らしのなかで使い込まれる生活用具」に美しさを見出した柳宗悦が名付けた民衆的工藝、略して「民藝」。

    産地の土によってこんなに変わる
    温度によってかわる
    それぞれの窯の歴史
    さまざまな技法
    日本全国素敵な陶磁器が生まれるわけがわかります。

    あえて絵付けをやめたという白磁の有田焼
    すごくかわいい因州中井窯の染め分け皿
    楢岡焼の海鼠釉の美しいブルー
    またまたお気に入りを見つけました。

  • 全国各地の焼き物について
    写真たくさん
    大人向けの本、ふりがな無し

  • 民藝の世界を覗いてみたくて、借りた一冊。
    民藝とは何かから、民藝を切り開いた人々、たずさわる人々、日本中のうつわと窯・・・
    民藝って意外と新しくて、面白い世界だと感じた。

    色々な窯をまわったり、民藝のうつわでおいしいものを食べたくなってきた。

  • 1時間目 旅立つ前に知っておきたいうつわのあれこれ―うつわの基礎知識
    2時間目 いまの民藝を探しに行こう―産地を訪ねて、うつわを知る
    3時間目 暮らしに寄り添う美しいものを見つけよう―うつわを選ぶ、うつわを使う

  • 民芸のうつわを作る人々を全国に訪ね、その魅力と精神を伝えている。作り手たちの努力とプロデュースする久野恵一さんの志から、精神の崇高さを感じた。そうした器を身近に置きたい、その志を多くの人に伝えたいと強く願った。

  • 小鹿田焼、飛び鉋。小石原焼、打ち刷毛目。布志名焼、エッグベーカー。砥部焼。丹波立坑焼、しのぎ、面取り。瀬戸焼、麦藁手。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784766123449

  • 民藝(作家ではなく職人)という視点での陶器の様々な窯の紹介。

  • 陶器と磁器の違いすらよくわからない、焼きものど素人の私でもよくわかる教科書。
    そもそも民藝という言葉が使われるようになった背景からの紐解きや全国の窯元の紹介など、充実した1冊でした。
    ここから、実際に民藝店や窯元に行ったりして世界を広げて行きたくなります。

    民藝の歴史を見ると、元祖ブランディングという印象を受けました。
    そうやって残して行くことも大事だろうけれど、「これは民藝だ/このようなやり方は民藝的じゃない」みたいな線引きや、プロデューサーみたいな人が「指導」するみたいな感覚には、まだピンと来ない感じ。
    安易なコラボを非難していたり、著者の目から見てどうなんだという窯元については容赦無くツッコミ記述があったりと、ところどころ辛口な意見も潜んでいましたが、結局こういうことって誰が判断しているんだろう…?

  • このシリーズはわかりやすく、見て楽しいので、気に入りです。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。日本文藝家協会会員。日本フィンランドデザイン協会理事。1972年生まれ。大阪府出身。関西学院大学卒業。株式会社アクタス勤務、デンマーク留学などを経て2007年独立。デザイン、インテリア、北欧、手仕事などのジャンルの執筆および講演、百貨店などの企画のプロデュースを中心に活動中。著書に『フィンランドを知るためのキーワード A to Z』(ネコ・パブリッシング)、『北欧とコーヒー』(青幻舎)、『北欧の日用品』(エクスナレッジ)、『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ストーリーのある50の名作椅子案内』(スペースシャワーネットワーク)、『社会派化粧品』(キラジェンヌ)などがある。

「2019年 『北欧の絶景を旅する アイスランド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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