西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン

  • グラフィック社
4.00
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766138047

作品紹介・あらすじ

鍵の約4000年の歴史をたどりながら、各時代を象徴する鍵を解説するとともに、名匠の鍵や教会の鍵、侍従の鍵など特徴的な鍵を紹介します。登場する鍵は主に美術館や博物館が所蔵する貴重な逸品ばかり。待望の鍵の参考書です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 古代にも鍵が必要なシチュエーションがあり工夫を凝らして作成された様子がうかがえる。
    巨大な鍵からその構造詳細があるもの、形の美しいもの形状が複雑なもの、多種多様である。
    写真も多く見ているだけでもその時代へ行った気分が味わえる。

  • 待望の鍵の参考書『西洋の鍵 4千年の歴史にみるすぐれた機能とデザイン』10月発売|PressWalker
    https://presswalker.jp/press/23490

    グラフィック社
    https://graphicsha.co.jp/detail.html?p=52168

  • 古代オリエントから始まるとされる鍵の歴史。
    およそ4000年に及ぶその歴史の中での、西洋の鍵の姿の
    変遷とその美しさを紹介し、解説する。
    ・序文 ・鍵の形態学 ・紀元前約2000年
    ・古代ギリシアの鍵 ・湖上住居の鍵 ・ケルトの鍵
    ・ローマ時代の鍵 ・パレスチナの鍵
    ・中世初期からカロリング朝にかけての鍵
    ・ヴァイキングの鍵 ・ロマネスク様式の鍵
    ・ゴシック様式の鍵 ・ルネサンス期の鍵 ・名匠の鍵
    ・教会の鍵 ・侍従の鍵 ・バロック/ロココ様式の鍵
    ・英国スタイルの鍵 ・重厚なアイアンチェストの鍵
    ・ふたつの機能を果たす鍵 ・18世紀から20世紀の鍵
    ・現代の鍵
    ・ローマ時代からゴシック時代にかけての鍵の変遷
    ・ルネサンス期から20世紀にかけての鍵の変遷
    用語集、引用文献、世界の博物館、寄贈者一覧、参考文献有り。

    西洋の鍵の造形と美は、年代によって、その用途によって、
    特徴があり、歴史の中で変遷している。
    写真で提示しているその機能とデザインは、
    当時の、鍵や錠前制作の技術と美意識が窺える。
    肩に担いで運ぶほど大きく長い鉤形の、ギリシア神殿の鍵。
    お守りでもあった、ヴァイキングの鍵。ローマ時代の指輪型。
    ハートや四つ葉、菱形の持ち手が可愛い、ゴシック様式。
    想像上の生き物の持ち手が豪奢な、ルネサンス期。
    16~17世紀の名匠の、鍵の持ち手の装飾と櫛の如くの歯が見事。
    教会の鍵には十字架の意匠。聖書には鍵の記述が多い。
    侍従の鍵は誰もが羨む名誉のしるし。金を被せ、勲章の如く。
    コカイユのC字の持ち手が重厚なバロック様式。
    曲線の持ち手が優雅なロココ様式。
    縄編み文様と彫刻の英国スタイル。
    パイプやコルク抜きにもなる鍵。
    18~20世紀に手作りの鍵は終焉を迎え、工場生産へ移行。
    そしてシリンダー錠や電子ロックの時代が始まる。
    実にマニアックな鍵の世界を垣間見たような印象です。
    簡素な鍵があれば、精巧な飾りを施された鍵もある。
    歯の部分を見てると、錠の中も見てみたくなりました。
    もしあれば、東洋の鍵の本も読んでみたいなぁ。

  • 978-4-7661-3804-7
    c0076¥2700E.

    西洋の鍵
    4千年の歴史に見る優れた機能とデザイン


    2023/10/23. 初版第1刷発行

    著者:ジャン=ヨーゼフ・ブルンナー
    発行所:株式会社グラフィック社

    著者さんは西洋鍵のコレクター
    著者名は著作権マーク付き!こんなの初めて見たw

    内容は鍵 鍵 鍵 で、ほんの少しだけシリンダー

    見ていて綺麗。


    それだけ、仕組みの図絵が分かるものもあるけど、どうなって機能するのか不明なもの(自分の想像力が追い付かないw)ものが多くあった。
    誰が持っていたのかが、わかるものもあったが、それがどこの鍵なのか、部屋なのか、宝箱の鍵なのか
    分からなかった。

    ちいさな車の鍵も電子ロックで重たくなったもんだwと思っている私にとって50センチもの長さの鍵が必要な時代ではとても不便そうだな、城門の中にいないと、命が無くなっちゃうようなところじゃなくてよかったw

    最初の頃の鍵は敎会の鍵とかざっくりした説明はあったがその頃から敎会も鍵が必要だったとは物騒な西洋だったんだなぁと‥。
    この鍵をつくる人たちは、鍛冶屋?専門の鍵職人?
    空中鍵(ストローのように中空)なものは部屋に入ってから鍵をかけたら抜かなかったのかな?なんか、綺麗だけど仕組みがよくわからなかったのが残念。


    この本が手元から無くなったら、また求めるかといわれると、多分それはないなーってことで 評価は2でした。

  • Twitterで鍵マニア? の方がおすすめされてるのを見かけて購入した一冊。あふれんばかりの鍵への愛と情熱が静かに、でもぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、鍵の写真や使い方の図説だけでなく、当時の時代背景などもわかりやすく記載されていて楽しめました。

    二本の鍵を組み合わせるもの、どうやって使うのかな??と思ったのですが、図解でなるほど!!!と思わず膝を売打ちました。

    ファンタジーの物語の素地にも使えそうで、鍵にそれほど興味がなくても楽しめました。

  • 581-B
    閲覧

  • 隔離し秘匿するという行為の淫猥さの象徴としての鍵

全9件中 1 - 9件を表示

いぶきけいの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヨシタケシンスケ
エリー・ウィリア...
エラ・フランシス...
マシュー・ライス
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×