バブル文化論: 〈ポスト戦後〉としての一九八〇年代

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
3.24
  • (5)
  • (4)
  • (20)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 104
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766412864

作品紹介・あらすじ

「一九八〇年代」を語る際に、いわゆるニューアカなどの「知のモード」の影響が過度に重視される傾向があるが、八〇年代の特異性は、むしろ、"戦後"を真に脱却しつつあったこの時代の混沌のエネルギーが抑圧から解放され花開いた"バブル文化"(ストリート文化、大衆文化)にこそ見出される。本書では、一九八四年〜八六年の間に、日本社会が"バブル文化"期に移行するとのテーゼのもと、その前/後の政治・経済状況にも目を配り、いまだ語られずにいる「八〇年代」の特殊性を浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本は明治維新以来、富国強兵の旗の下、日清戦争、日露戦争と勝利し、国際的な列強に連なる事に成功した。その後、太平洋戦争での敗北を経て焼け野原の復興。
    1949年にIMFに加入し、1ドル360円の固定相場となった。1971年8月15日ドルショックが日本を襲う。その1ヶ月前にはニクソンショックがあり、日本の米国に対する感情が変わるきっかけだったのではないだろうか。
    さらに1973年にオイルショックがあり、本来ならばここで所謂日本式システムの見直しをするべきだったが、そのままずるずると続いてしまった。
    1980年代には、パックスジャパーナに盛り上がったが、所詮バブルの夢に終わった。
    1970年代には小野田さん、横井さんの旧日本兵が帰国する大事件があり、忘れかけていた戦争の記憶を呼び戻す事になって、日本人の戦争に対する見方が国内の世論を沸ける状態となった。

  • 面白い。でも80年代って昔話として語られるぐらい昔になったのね。。

  • 面白かった…⁉️

  • バブルを知っていますか?
    80年代はテレビが元気だったように思います。

  • 2006

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

学者・教育者(哲学)。
1969年生。
『バブル文化論』(慶應義塾大学出版会)、『世直し教養論』(ちくま新書)など著書多数。
ポンピドゥー・センター付属研究所客員研究員、明治学院大学教養教育センター教授、東京大学教養学部非常勤講師、早稲田大学教育学部及び文化構想学部非常勤講師等を歴任。
葉良沐鳥(はらしずどり)の筆名で文学研究・評論、随筆や文芸批評も手がける。 旅、山と海と川、霊峰、野球、生きもの、ねこやイヌや山羊をこよなく愛し、音楽と映画、読書を趣味とした。2021年6月没。

「2023年 『ラプサンスーチョンと島とねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

原宏之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×