壊れゆく景観: 消えてゆく日本の名所

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766413083

作品紹介・あらすじ

「歴史的景観の破壊は、人々の心を荒廃させる!日本の美しい自然は、古来から歌人や思想家に感動を与え、多くの作品を生み出してきた。そしてそれらは人々に喜びと発見を与え、日本人ならではの豊かな精神を育んできた。本書は、文学と自然の深い結びつきを例証し、「開発」の名のもとに進む歴史的景観の破壊に対し、厳しい警鐘を鳴らしている。」                    中村敦夫(俳優・作家)自然景観や歴史的景観を壊すか残すかという問題は、単に環境問題の領域にとどまるものではない。私たちがどのような風景や景観の中で暮らすかという問いは、私たちの生活の質そのものにまで及んでいるのである。本書では、山野河海の、在りし日の名勝の美しさを、古典に謳われた多数の歌や写真、図版とともに紹介しつつ、現在の惨憺たる乱開発の状況を重ね合わせ、理念なき環境行政のあり方に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • 2008/1
    よくある景観論の切り口ではなく、日本文学の視点から、日本の名所が消えていくことについて述べられている。
    その切り口が斬新でもあり、日本文化ということを考えると、なかなか重みのある本。

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著者プロフィール

昭和21年、山梨県生まれ。慶應義塾大学文学部教授。「みどり・山梨」「全国自然保護連合」代表。古典文学の研究から、自然環境や環境問題に関心が移り、現在人文学の立場から環境問題を考える環境人文学を構想中。編著書に『摂関期和歌史の研究』(平3 三弥井書店)、『後拾遺和歌集』(平3 和泉書院)、『日本文学から「自然」を読む』(平16 勉誠出版)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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