- Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766417203
作品紹介・あらすじ
心理学論文を書くためのガイドブック。▼著者の豊富な指導経験をもとに、文献研究による心理学論文作成へのプロセスを丁寧に解説。巻末では論文のまとめ方を実際の4本の論文による実例とともに紹介している。
感想・レビュー・書評
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最終章は蛇足だったように感じた
何より強調されてるのは英語論文を読む必要があるということで、もっともだけでいざ「やれるか」って聞かれるとしんどいところがある -
2013年11月~ 企画コーナーにて展示中
越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000757337 -
2011 12/25読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
心理学分野の学生向けに文献研究の仕方を紹介する本。
転じて心理学者の(「理想的な」)論文の読み方について知る手がかりにもならないかな、と思って手に取った。割りとなりそう。
本題に関して言えば、心理学のような比較的実証研究のしやすい分野においては、やる前は簡単そうに思えても文献研究の方が卒論等でやるにはかえって難しいよ、それでもやりたいなら相当な覚悟を持ってね、というのが趣旨で、その上で文献研究の方法を紹介していく。
これ読んでなおあえて文献研究したい、とする心理学専攻の学生っているのかな・・・(汗) -
20100618
心理学系レポートを書くときに避けて通れないのが先行研究の参照……ということで、図書館の新着本コーナーからフラフラと連れて帰ってきた本。内容は正直想像とは少し違い、実験や調査の結果を報告するレポートを書く上であたった先行研究のまとめ方がメインというわけではなかった。まず著者は実験という古典的手段から、調査やフィールドワークなどの比較的新しい手段までを理由付けのもとにやっつけてしまう。それから、新たに注目すべきは文献研究であると説く。確かに、心理学系の領域では各々の研究者が勝手に提唱した概念が乱立しまくっていて、どれとどれがどのような関係にあるのかが解りづらい。自己フォーカスにセルフモニタリング、自己愛と自尊心、相関が報告されているものもあるし概念同士矛盾しているものもある。議論は尽きず、結論が出ないままのものも多い。「なんか、みんな好き勝手やってて良くわからんな」というのは実際ある。そういったものを整理するのが文献研究であると筆者は言い、しかしながら若手の研究者にそれをやらせるのは酷だから自分たち年寄でやらねばね、という。これは全くその通りで、むやみに概念を乱立させた責任は取ってほしいと思う。ただ、実験や調査もやらないと新しいものは生まれないので、これらをやっつけてしまうのはやや極論かと。いずれにしても、それなりに的を射た意見であることと、学部生レベルのレポートの助けにはあまりならないことは確か。いろいろと考えさせられたので心理学系を専攻する学生なら一読の価値ありか。