クリティカル・リーディング入門:人文系のための読書レッスン (アカデミック・スキルズ)

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
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本棚登録 : 199
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766422740

作品紹介・あらすじ

どうやって読んだらいいのか!?
レポート、論文、そして試験の答案を作成するために、まず必要となる「テキストを読む力」を身につける!

大学生が直面する「レポート」や「論文」の執筆では、高校生までとは異なる「テキストを読む」レベルが求められる。「どうやって読んだらいいのか」、「感想文ではなぜ駄目なのか」、「何を論じたらいいのか分からない」という大学生がぶつかる悩みに、人文系の例題を使って答える一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 中級向け.主に文学作品を題材にして,「批判的に読む」が具体的にどうするのかを見せるのがよい.つまり,難解な文章読解の際の違和感を問いへと変え,仮説・論証や文献探索を経て問いを深めるやり方を具体的にやって見せる.
    文学入門,難解な思想書の読解のためにも.
    (また,高校までの感想文,主張のない小論文や何らかの理論を当てはめただけのレポートが――特にある種の人文学にとって――ダメなのかを具体的に指摘しているのもよい.)

  •  前に読んだ『論文の教室』で紹介されていたので本書を読んだ。
     単語と論理に注目し、そこで見つかった疑問点を問いとして立て、それを検証するために参考文献にあたる。そしてテキストの裏にある構造を見つけ出す。これが本書で提示される読み方だが、それを実践するには、論理学・資料検索の技術が別途必要だ。そのために別の本を読む必要が出て来た。次はそれを読むつもりだ。
     また上記の方法は論文を書くための読み方だと言える。これを全ての本で実践するのは時間的に不可能だからだ。正直 論文執筆の際でも、この読みをする本を絞らないと、いつまで経ってもレポートが書けないという事態に陥りかねない。理想と現実である。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB19916573

  • 東2法経図・6F開架:817A/O31K//K

  • 2022/09/19購入

  • 大学生のときにこのような本に出会いたかった。
    でも、この文例を大学生の私が理解できたかは怪しい。
    論理読解は高校段階でも学習されている。しかし、だから、などを穴埋めで選択肢が示された問題はかなりこなした経験はある。だが、問いを立てて文献を読み込んだうえで主張を立てるということは全く経験になかった。おかげでレポートはろくなものが書けなかった。

    学生や社会人はこの本を読んで是非クリティカルな読み方について訓練してほしい。海外では当たり前に訓練されている。彼らと伍していくには必要だ。

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著者プロフィール

1967年栃木県小山市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、筑波大学大学院後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部教授。専門はフランス文学(マラルメ、クローデル)。主な著書に『マラルメの現在』(編著、水声社)、『日本におけるポール・クローデル――クローデルの滞日年譜』(共編、クレス出版)、訳書にアレクシス・フィロネンコ『ヨーロッパ意識群島』(共訳、法政大学出版局)などがある。

「2020年 『アカデミック・スキルズ プレゼンテーション入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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