真実が揺らぐ時:ベルリンの壁崩壊から9.11まで

制作 : ジェニファー・ホーマンズ  Jennifer Homans 
  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766424546

作品紹介・あらすじ

▼真実を追い求めよ
1989年の革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、
そして、アメリカ共和国の没落――。

時代の変化に抗い、飽くことなく真実を追究した知識人、
トニー・ジャットの魂の軌跡。


トニー・ジャットは中央ヨーロッパのユダヤ系一族にルーツを持つ、
イギリス出身の歴史家であった。
奨学金少年(スカラーシップ・ボーイ)として、戦後福祉国家の恩恵を受けて育ったジャットは、
ヨーロッパ的な社会民主主義を徹底して擁護し、
反知性主義や反エリート主義の風潮に抗った知識人であった。
そう、ジャットは確かに知識人であった。
彼は歴史家として、歴史を書くだけではなく、
歴史に学び、得られた洞察と知恵をもって、現代世界に語りかけた。

1989年のさまざまな革命、9.11の犠牲、イラク戦争、深まる中東の危機、
そして、アメリカ共和国の没落――。現実が変化し事態が展開していくにつれて、
ジャットは、時代の潮流に逆らって進み、彼の知力のすべてをもって、
思想という船の向かう先を、異なる方向に向けるための戦いを繰り広げた。

本書は、飽くことなく事実と真実を追究した知識人、トニー・ジャットの
魂の軌跡である。

感想・レビュー・書評

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  • 読売新聞掲載2019519
    朝日新聞掲載2019525

  • トニー・ジャット(Tony Judt、1948/01/02-2010/08/06)著。

    現題は、"When the Facts Change: Essays, 1995-2010"(2015/01/22刊)

    トニー・ジャットの本は、みすず書房から、
    「ヨーロッパ戦後史 (上) 1945-1971」(2008/03/20)
    「ヨーロッパ戦後史 (下) 1971-2005」(2008/08/22)
    が出版されている。

  • 東2法経図・6F開架:209.7A/J89s//K

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著者プロフィール

ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年から、レマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』誌その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008年)はピューリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去。その生涯はティモシー・スナイダーとのインタビュー集『20世紀を考える』(河野真太郎訳、みすず書房、2015年)で語られている。

「2019年 『真実が揺らぐ時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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