音楽の哲学入門

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766425888

作品紹介・あらすじ

音楽がなければ人生は過ち?

アメリカの気鋭の研究者による、音楽の哲学および芸術の哲学の入門書。
単なる音と音楽の違い、音楽鑑賞に必要な知識、音楽と情動の関係、音楽経験がもたらすスピリチュアリティなど、古くから哲学・美学で議論されてきた問題をとりあげ、音楽を哲学的に考察する。
ベートーヴェン、ハイドン、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、マイルス・デイヴィスやジャコ・パストリアス、ラヴィ・シャンカル――クラシックからポピュラー音楽まで、豊富な例とともに音楽の本質に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は音楽を哲学の観点から考察した書である。取り扱う素材は多種多様で、過去の偉大な哲学者の様々な見解から、知覚、情動などに関する現代哲学の考えも参照される。また、クラシックやポピュラー、民族音楽など音楽全般を例に挙げ、芸術、言動、情動、スピリチュアルの四つのトピックに絞り哲学的に検証している。

  • 芸術情報学部 お薦め電子ブック
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/30000755
    ※学外で利用する場合は、マイライブラリまたはRemoteXsからアクセスしてください

  • 音楽とは何かという定義から入り、音楽を理解するのに必要
    な知識、音楽と情動との関係、音楽がもたらす美や崇高と
    いうトピックを解説した音楽哲学の入門書。もちろん音楽を
    楽しむのに哲学は必須ではないのだが、違う見方を提供して
    くれるという意味では音楽哲学という考え方は無駄ではない
    と思う。

    ただ、日本人の感性ゆえか、鳥のさえずりや虫の音は音楽
    ではないと断言されると、それは少し違うのではないかと
    思ってしまう。それらを音楽として聴くことは決してありえ
    ないことではないのではないかと。日本人である私の考える
    「音楽」と、アメリカ人である著者グレイシックの考える
    「MUSIC」とでは少しズレがあるのかも知れない。

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著者プロフィール

1984年にカリフォルニア大学デービス校で哲学の博士号を取得。1986年よりミネソタ州立大学ムーアヘッド校の哲学部・助教授、1991年より同校の准教授を経て、1997年から同校の教授。2013年よりThe Journal of Aesthetics and Art Criticismの共同編集長、2014年よりBritish Journal of Aestheticsの編集委員を務める。主な専門は音楽美学、芸術哲学、近代哲学史。単著は本書の他に、Rhythm and Noise (Duke University Press, 1996)、I Wanna Be Me (Temple University Press, 2001)、Listening to Popular Music (The University of Michigan Press, 2007)、The Philosophy of Art (Polity, 2011)。

「2019年 『音楽の哲学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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