- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766427103
作品紹介・あらすじ
福澤諭吉が生涯にわたって、関心を持っていた男尊女卑の社会からの女性の解放という問題。同時代の識者に比しても先進的なその考え方は、江戸時代に書かれた貝原益軒「女大学」を批判した「女大学評論」、そして、あらたな時代の女性のための書として著した「新女大学」に結実している。幼稚園教諭、保育士の育成に長く携わってきた訳者が、21世紀に生きる若い女性のために、この2編を平易な文体で現代語訳。読みやすさを重視し、語注も付す。
感想・レビュー・書評
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福沢諭吉による、貝原益軒の「女大学」の批評本。後編では、福沢なりの女性の在り方を示した「新女大学」となっている。江戸時代の封建的な女性感を真っ向から否定したものだが、ところどころ現代にも心当たりがあるのは気のせいだろうか。
「新女大学」では時代もあって現代には通用しない論理も少なからず存在するが、本質は今でも十分通用するものだ。結局男であろうが女であろうが品格を保ち、学問に励むことが枢要ということ。
学問のすすめなど、一貫した福沢の主張の中で様々な切り口を見せるところが福沢らしさが出ていて面白い。
本著は現代語訳だが、少しやり過ぎの感も否めないので原典に触れるのもありだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
100年前に現代に通じるものの考え方をしていた福沢諭吉の見識の高さはさすが。
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