感性の勝利 (RYU SELECTION)

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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766781311

作品紹介・あらすじ

激白。勝ち続ける人間だけが持つ「感性」とは!?時代をつねにリードし続ける二人の経営者が、初めて語る、勝利の条件、成功の原点。

感想・レビュー・書評

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  • 実におもしろい対談だった。
    デジタル革命を押し進めていくうえで、
    感性がきわめて重要な位置を
    もっていることを痛感した。
     
    しかし、今回の本は、感性という言葉が、
    いろんな意味で書かれている。
    感じる力であったり、勘であったり、している。

    アイデアの源泉は、感性であるともいうのかもしれない。

    設問 感性のある人をいかに見つけだすか?
       感性はいかにして生まれるのか?
       感性はどのようにはぐくまれたのか?
       感性をいかに育てるのか?
    感性を引き出し、育んでくれる「師」

    大賀典雄
    感性を持った人を見つけだす方法。
    それを会社でいかに磨き上げるのかということ。
    →感性をいかに育てるのか?

    優れた感性の持ち主は、
    今までの会社の人たちとなかなか融合できない。
    それで融合できない人をしばしば型に
    はめてつぶしてしまったり、
    外へはじき飛ばしてしています。
    まさにいまの会社 いまの社会はそうですね。

    ですから、感性を持った人を見つけだしたら
    特別なインキュベーターにいれて
    磨かなければならないのではないでしょうか。
     
    感性のない人は「ソフト重視」の時代に生き残れない。
    ソフトウエアというのは絶対に量産ができない。
     
    私が強く感動した「文化の厚さ」とは
    産業革命以来の近代ヨーロッパ文明によって
    支えられた「ヨーロッパ文化の厚さ」だった。
    まさにジェームズワット以来、
    脈々として築いてきた近代文明、
    近代科学のもつ厚さ、速さ、息吹。
    それは私を圧倒するものでした。

    「大賀さん、経営というものがぼんやり
    わかってくるのに10年かかるんだ。
    あなたはいま20代。いまからスタートすれば
    30代で経営のなんであるかがわかってくる。」盛田昭夫

    経営のなんたるかを知って経営者の座に就き、
    事を成し遂げるのには30代がラストチャンスである。
    そこから逆算すると20代で
    責任あるビジネスの道に入らなければならない。

    プロダクトプラニング
    ○うりあげを上げる。
    ○イメージを上げる。
    ○利益を上げる。

    ソニーの製品のデザインをさらに
    美しく洗練されたものにしなければならない。
    何が求められているのか?
    それを満たすデザインは何か?
    商品に折り込む企画は何か?

    企業というのは結局、
    人と人があやなして成り立っているわけです。

    国際性、経済性がわかること、次世代の技術がわかること

    孫正義
    製造業でもデザインや設計の部門では、
    感性は大事でしょう。
    ただ、ソフトが中心の時代になると
    その比重が一段と高まるのだと思います。

    農業革命、産業革命、頭脳革命。

    ビルゲイツ 非常に高い次元で
    感性とロジックのバランスが保たれている。
    (1)頭の回転が速い。
    (2)チャレンジ精神が旺盛。
    (3)しなやかさ、というかフレキシブルな感覚をもっている。
    戦略的なビジョンをもって経営できる力。

    最良の妙手はよんだ末にわかるのではなく、
    瞬間にひらめいてわかるのだそうです。
    まさに感性です。
    →このときに使われている感性という言葉は、
    「勘」という意味だろうね。

    感性を磨くことはロジックを
    捨てることではないと思うんです。
    感性がロジックを引っ張る、
    ロジックの追求にエネルギーを与えるもの。

    感性の極致に対応した迫力のあるロジックの力、
    その両者のハイレベルでのバランスが必要だ。

    →コンピュータ、ネットワークを
    うまくつかえる人でないと今後のびていかない。

    LSI ものすごく興奮して、
    涙がしばらく止まりませんでした。
    もしかしたら人類はついに、
    みずからの知的生産活動を越えさせる可能性を
    開いたのではないか、そんな感動でしたね。

    →アイデアは、感性の産物。

    勉強すること、考えることに対して、
    快感を与えてやるのがいいですね。
    無理やりに強いてやらせるより、
    ほめて気持ちよくさせてやる。
    その快感が刺激になって、
    もっとがんばってみよう、
    もっと喜んでもらおう、
    という姿勢をとらせるのではないですか。

    真っ正面から堂々と人生を歩みたいと。
    小手先のテクニックで上手に世間を渡る必要がない。

    戦略的思考力
    (1)大きな歴史をとらえる判断力
    (2)大局観
    (3)自分を捨てテコとをすすめる使命感
     
    やる以上は、自分が本当に納得して、
    一生それを追い求めていける事業をやりたいと。
    手がけた事業が、いくらがんばっても、
    限界のあるものだったら、
    それで終わってしまいます。
    手をつけた事業が、末広がりで、
    どんどんのびていくようなものであれば、
    自分の実力以上に、時代の流れがその事業を押し上げてくれます。
    だから、事業の土俵選びの段階で、
    自分の事業の運命は半分くらい
    決まってしまうんじゃないかと思いました。

    先を見通すビジョンをはっきり掲げて、
    それに対して自分自身をどう位置づけていくのか
    ということが、とても重要になります。
    もし、ビジョンが間違っていると、
    間違ったところに船をこぎだしてしまって、
    どんなにがんばっても、努力は報われません。

    ビジョンをやり遂げるという理念ですね。
    つまり、姿、形が何となく見えたら、
    必ずそれをやり抜くんだという強烈な思い入れと、
    哲学が必要ですね。

    理念に裏打ちされたビジョンを具体的に
    達成するための方法論ですね。
    つまり、ビジョンを実現するためのファイナンスだとか、
    経済性、国際性、技術。

    発明する、考え出す、創造する。
    (1)問題解決法
    (2)水平思考、へそ曲がりである。
    (3)組み合わせ法

    戦略的なインフラの事業領域
    (1)流通インフラ
    (2)情報インフラ
    (3)ネットワークインフラ
    (4)サービスインフラ
    (5)展示会インフラ

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