たった1人のフルバンド―Logic message YMOとシンセサイザー

著者 : 松武秀樹

• 勁文社

感想・レビュー・書評

[hawaii0521さんの感想 · 2018年4月20日]

４人目のＹＭＯと言われたマニピュレーターの著者によるＹＭＯ、シンセサイザー、自身および周辺ミュージシャンの話。1981年刊なので、まだＹＭＯも現役で活動していて、アナログ信施が主流の時代の話。当時ＹＭＯやテクノが好きだった人であれば懐かしく読めるはず。特にＹＭＯについては、メンバーではないものの、内部の人ならではのエピソードもあり、巻末には「テクノポリス」を再現するための楽譜とシンセのセッティングも記載されているので貴重。
スマホで音楽が作れてしまう現代においては、本書を読むとちょっとしたタイムスリップ感を味わえる。
著者には現代のテクノロジーを元にした、最新デジタルミュージック状況の本を書いてほしいと思った。

ちなみに私は本書の復刻版で読みました。

著者プロフィール

1951年生まれ。神奈川県出身。シンセサイザー・プログラマー。
株式会社ミュージックエアポート代表取締役社長
一般社団法人日本シンセサイザープログラマー協会代表理事
一般社団法人演奏家権利処理合同機構MPN副理事長
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会常務理事

「2015年 『松武秀樹とシンセサイザー』 で使われていた紹介文から引用しています。」