- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767820774
作品紹介・あらすじ
「私、あなたに飼われることに決めました」自宅の庭に現れた小さな猫が、引退した大学教授の人生を変えた。スウェーデン発のベストセラー・エッセイ。心理学の教授が読みとく猫の世界。
感想・レビュー・書評
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素敵な作品に出会うことができた。スウェーデンの大学教授が仕事を引退し、奥様との静かな生活を送っていた。すると自宅の庭に小さな猫が現れる。猫が嫌いなわけではない、むしろ動物が好きだったのだが、旅行などで家を空けることもあり、子猫との距離の取り方に悩むことになる。季節は冬で、寒さの厳しい北欧だ。保護しないわけにはいかなかった。やがて「うちのキティ」は夫婦の愛情をたっぷりと与えられる。教授もキティから猫なりの信頼と愛情を受け取ることができるようになる。
これはエッセイだ。でもスウェーデンの個人宅を舞台とした小さな小説を読んでいるようで、心穏やかな良い気分だった。猫も本当に愛おしい、大好き。
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「わたし、あなたに飼われることを決めました」そう言われたようなあの日から人生がキティ中心の生活に変わってしまった。
猫好きには共感する部分があるかもしれないし、猫が好きでない人も、この本を読んだ後好きになってしまうかもしれません。
心がほっこりする本でした。
2019/2/16 No.0628 -
飼うつもりがなかった老人が
いつの間にか猫の素振りに一喜一憂しはじめる・・・。
これは人と猫の物語―
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
スウェーデンの大学で医療心理学を教えていた著者。子どもも結婚し、夫婦二人の静かな生活をしているところへ子猫がひょっこり現れる。庭の物置小屋に住み着き、親しげに著者夫婦を見つめる。
若いころはペットも飼っていたが、年取った夫婦がペットを飼うのはどうだろうかと思案しながらも、ごく自然に見つめる子猫の魅力に勝てず、家で飼うことになる。
医学や心理学を学んだ学者の目を通して、愛すべき子猫を愛情たっぷりに書き記す。
猫の写真ではなく、イラストにしたところがかえって良かったのでは。 -
「猫が飼い主を選ぶ」なんて素敵な言葉!うちの猫も私達を選んでやってきてくれたのかな。冷静に、猫と自分の関係を観察している作者。共感する事だらけだった。